一方で球団内では鶴岡獲得に対し、消極的な意見もある。理由のひとつは鶴岡の年俸。今季7600万円でBランクに属するため、人的補償を求められる場合がある。さらに別の球団幹部は「他球団から“横滑り”させるというのはできる限り、避けたい」と話す。
近年顕著なFA補強(城島、藤井彰、日高)に頼らず、自前で育成する重要性を訴える声も多い。現場サイドから要望が出ているわけではない。
新4番候補としてナショナルズのゴメスを獲得、次はバッテリー部門にベクトルを向ける。攻めの補強方針を貫く中で、冷静に慎重に調査を進めて、結論を出す。
鶴岡慎也(つるおか・しんや)
捕手。1981(昭和56)年4月11日、鹿児島県生まれ、32歳。樟南高、三菱重工横浜硬式野球クラブを経て2003年D8巡目で日本ハム入団。05年9月7日の西武戦(イ西武)でプロ初出場。翌06年に開幕1軍入りし、主にダルビッシュ先発時はマスクを被るなど日本一に貢献。09年は自身最多の122試合に出場、失策2、捕逸2、守備率は・997で初のゴールデングラブ賞。昨年は初のベストナインに輝いた。1メートル77、77キロ。右投げ右打ち。今季年俸7600万円。背番号「22」
(紙面から)