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最終更新:2013年10月30日(水) 23時5分

アメリカの無人機攻撃、パキスタンの被害者が停止訴え

 アメリカの無人機による攻撃で多くの民間人が犠牲になっていると国際社会からの批判が高まる中、無人機攻撃でケガをしたパキスタンの少女らが攻撃の停止を訴えました。

 ワシントンで29日に会見したのは、パキスタン北西部の北ワジリスタン地区に住む小学校の教師・ラフィーク・ウル・レーマンさんの一家です。去年10月、アメリカがレーマンさんの自宅近くで行った無人機による攻撃で、67才の母親が巻き添えとなって死亡したほか、2人の子どももけがをしました。

レーマンさんは、無人機による攻撃のあと、アメリカのメディアがこぞって「民兵が殺害された」と間違った情報を報道したと批判した上で、「巻き添えで犠牲になったのは過激派とはまったく関係のない民間人だ」と訴え、アメリカ政府に対し、無人機攻撃をやめるよう求めました。

 アメリカはパキスタンやイエメンでイスラム武装勢力などの掃討作戦の一環として無人機による攻撃を行っていますが、国連の調査報告書でも多くの民間人が巻き添えで犠牲になっていることが指摘されているほか、パキスタン政府も「主権の侵害だ」として無人機攻撃の停止を求めるなど国際世論の批判が高まっています。(30日16:42)

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