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生保団体が抗議 TBSボカシ番組終了へ

 TBSの定例会見が30日、東京・赤坂の同局で行われ、放送1回で休止することになったマツコ・デラックス(41)司会のバラエティー「マツコの日本ボカシ話」(火曜午後11時58分)について同局が説明した。さまざまな業界の裏話を、顔にぼかしを入れた関係者が語る番組。全編ぼかしを入れた演出を問題視して休止したとしているが、生保業界の団体から同局営業サイドに強い抗議があったと証言する関係者もいる。同局は内容そのものを見直すとしており、このまま終了するとみられる。

 同番組は22日にスタートし、初回は生保の営業担当女性2人が出演。顔にぼかしが入り、性的な関係を築くことで契約を取り付ける枕営業を認め「(枕営業をした)翌日、全契約を他社から切り替える連絡があった」などと話した。

 放送後に視聴者から三十数件の電話があり、半数以上は批判だったという。ある関係者によると、生保業界の団体から営業サイドに強い抗議が寄せられ、同局へのCM出稿にも影響を及ぼすようなクレームだったという。

 佐々木卓編成局長は「生命保険関係の方からの批判は複数ありました。いろんなジャンルの方々からの批判があったということです」と話すにとどめた。

 放送休止に至った経緯について、同編成局長は「放送後に社内のコンプライアンス(部門)関係者から、全編ぼかしで放送することの危険性などを説明された」と説明。同局の内規には「報道番組においてぼかしは、必要不可欠な場合にのみ認められる」というものがあるが、バラエティー番組に適用したことについては、ぼかしを入れることで表現が激しくなることや、放送が起こす波紋などを考えたとした。

 「放送前に(自己チェックの)アラームが鳴らなかったのか?」と聞かれると、同編成局長は「深夜のバラエティーだから、という考えもあった。(アラームは)鳴らなかったということ。猛省してます。今後、ほとんどすべての番組を考査にかけるべきだと考えている」とチェック態勢を強化するとした。

 石原俊爾社長は「(番組のことは)知らなかった。全編ぼかしというのはいかがなものかと思う」と話した。関係者は「企画、演出すべてを考え直す」と話しており、番組は打ち切りが濃厚になった。

 [2013年10月31日7時26分 紙面から]

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