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【コラム 撃戦記】

真剣勝負は命懸け…夢が二足のわらじでは

2013年10月31日

 スポーツはアマの規制緩和で職業意識が高まった。選手が企業とスポンサー契約。CMも解禁され、収入も安定した。かつて「プロは金、アマは名誉」のすみ分けがあり、プロにはハングリーさがあった。それも変わった。定職を持ちながら、名誉を目指して技術や強さを極めるプロアスリートが増えている。

 先日、女子ボクシングの東洋太平洋フライ級王者江畑佳代子(37)=ワタナベ=のIBF女子世界ミニフライ級王座決定戦の記者会見があった。格闘技好きの兄の影響で、日大でキックボクシング部のマネジャーをしながらジム通い。アマで3度優勝の実績もある。

 2007年11月、タイでプロデビュー。WBA女子世界スーパーフライ級王座挑戦も経験し、日本ボクシングコミッションが女子認定後に初めて世界戦を行った先駆者となった。今回が3度目の世界戦になる。

 江畑は広告代理店に勤めながらの二足のわらじ。ボクシングは世界4団体時代になり、世界王者になる可能性は高い。だが、努力は買うものの、本来真剣勝負は命懸け。夢が二足のわらじで実現するようではもの足りないのだが…。 (格闘技評論家)

 

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