給食を食べながら子どもたちとふれ合うグランパスのFW玉田=名古屋市千種区の大和小学校で(木村尚公撮影)
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名古屋グランパスのFW玉田圭司(33)が30日、子どもたちに夢について語った。グランパス選手会の活動の一環でDF増川、阿部、GK西村、MF田中輝とともに名古屋市千種区の大和小学校を訪問。「負けず嫌いになれ」と熱く語りかけた。
目を輝かせる子どもたちに向かい、玉田が「夢」を語った。「自分は性格が負けず嫌い。子どものころはサッカーで友だちに負けると、勝つまで続けた。何をやるにしても、そういう気持ちが大切だと思うんだ」。兄の後を追うようにサッカーを始めた過去をひもときつつ、どんな少年だったかを熱っぽく話した。
元日本代表FWの訪問にこの日の子どもたちが歓喜したように、玉田にも忘れられない記憶がある。「確か小学生のころだった。学校にモネールがきたんだ」。ユーモラスなキャラクターで人気を集めていた当時横浜FのDFモネールとふれ合う機会があったという。
「あのイベントで優秀選手みたいな賞をもらったなあ。覚えているよ」。Jリーガーと間近に接し、玉田少年はますますサッカーにのめり込んでいく。「夢中だった。サッカーをやめたいと思ったことは一度もない」としみじみと振り返る。
玉田は質疑応答でサッカー少年から「どうしたら強いシュートを打てるの」と尋ねられると、「いっぱい練習するしかない。そのうちに方法がわかってくる」と真剣に答えた。人より努力すれば、道が開ける。かつて自分がモネールから刺激を受けたように、玉田が子どもたちへ最高のメッセージを贈った。 (木村尚公)
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