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【社会】

笠松で調教再開 馬の出入りのたびに閉門

 調教中の競走馬が脱走し交通死亡事故を起こした岐阜県笠松町の笠松競馬場は30日未明、29日は中止した調教を再開した。門の警備員を2人に増やし、調教の時間帯は馬の出入りのたびに開け閉めするようにして、2度と脱走がないように万全を期した。

 事故があった時刻と同じ午前3時すぎ。調教を終えた馬が厩舎に戻るため、騎手や厩務員とともに出てきて門の手前20メートルほどに近づくと、警備員が開門。馬が出ると、すぐに閉める作業を繰り返した。

 門を出た馬は、午前3時からの1時間だけで30頭。2分おきに1頭ずつ出た。

 事故後の会見で、競馬場を管理する県地方競馬組合の加藤謙治郎管理者代行は「調教中は400頭前後が出入りし、門を1回1回開閉するのは現実的ではない」と説明していた。しかし警備員の1人は「馬の出入りは午前6時台に集中するが、門の開閉は無理な作業ではない」と話した。

 事故は28日午前3時ごろ、調教中の馬が逃げだし、近くの岐南町道で軽自動車に衝突。軽自動車は弾みで別の乗用車と正面衝突し、運転していた男性(64)が死亡した。脱走時は警備員が1人だけで、門は開けっ放しだった。

(中日新聞)

 

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