シェラトン都ホテル大阪（大阪市天王寺区）など近鉄ホテルシステムズ（本社・同区）が運営する大阪、兵庫、東京の３ホテルのレストランで、一部メニューの表示が不適切だったとして、同社が３０日までにメニューや食材を改めていたことが分かった。牛脂注入肉を「ビーフステーキ」、解凍魚を「鮮魚」と表示していた。

　同社によると、阪急阪神ホテルズがメニューと異なる食材を使っていた問題を受け、２３日から全国で運営する１６ホテルを調査した。シェラトン都ホテル大阪の「トップオブミヤコ」▽都ホテルニューアルカイック（兵庫県尼崎市）の「レストランアゼリア」▽シェラトン都ホテル東京（東京都港区）の「カフェカリフォルニア」−−の３レストランで不適切な表示が発覚した。

　同社は２４日、それぞれバイキングメニューで牛脂注入肉を使っていたステーキについて、大阪ではプレート表示を「牛脂注入肉使用」と変更、兵庫では使用食材を通常の牛肉に切り替えた。東京ではメニュー表示を「鮮魚の天ぷら」から「魚の天ぷら」に改めた。

　同社は取材に「今後はガイドラインを作り、社員教育を徹底するなど再発防止に努めたい」（総務部）と話している。【田所柳子】