アフラック7-9月:31%減益、予想下回る-日本で販売鈍化
10月29日(ブルームバーグ):米医療保険会社アフラック の7-9月(第3四半期)決算は、日本での販売鈍化が響き31%減益となった。同社は四半期配当を5.7%引き上げ1株37セントとした。
29日の発表資料によると、純利益 は7億200万ドル(約689億円、1株当たり1.50ドル)で、前年同期の10億ドル(同2.16ドル)から減少した。一部の投資損益を除いた営業利益は1株当たり1.47ドルで、ブルームバーグが集計したアナリスト21人の予想平均(1.48ドル)を下回った。
日本を最大の市場とするアフラックは、一部商品の値上げで販売が減少したことから、日本で日本郵政などとの販売提携を通じて収益拡大に取り組んでいる。アフラックは財務報告のため円建ての収益をドルに換算しており、円安が利益の重しになった。
スタンダード・アンド・プアーズ・キャピタルIQの株式アナリスト、ロバート・マクミラン氏は決算発表前の電話インタビューで「円安で多少痛手を受けている」と指摘。日本郵政との「提携の恩恵があるだろう」と述べた。
日本での新規保険販売(年換算)は前年同期比42%減少し324億円。前年同期は32%増加していた。米国での販売は1.5%減少し3億3000万ドル。
アフラックの株価はニューヨーク時間29日午後4時57分(日本時間30日午前5時57分)時点で1.5%安の66ドル。通常取引終値ベースでの年初来上昇率は26%と、S&P500種株価指数の24%を上回っている。
同社は日本の監督当局が評価尺度とするソルベンシー・マージン比率の改善を受け、自社株買いのペースを上げる可能性があることを明らかにした。来年は8億-10億ドル相当の自社株を買い戻す見通し。従来は6-9億ドルの範囲としていた。
原題:Aflac Profit Falls 31%, Missing Estimates, on Japan Sales(1)(抜粋)
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更新日時: 2013/10/30 09:07 JST