ドイツの10月失業者2000人増、3カ月連続増-景気鈍化の兆候
10月30日(ブルームバーグ):ドイツの10月の失業者数は横ばい予想に反して3カ月連続で増えた。同国の経済成長が鈍化しつつある兆候が強まった。
独連邦雇用庁(FLO)が30日発表した10月の雇用統計によると、失業者数は季節調整済みで前月比2000人増の297万人。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト36人の予想中央値 は横ばいだった。9月は2万4000人増(改定値)。10月の失業率は6.9%と、前月から変わらず。
ソシエテ・ジェネラルのシニアエコノミスト、アナトリ・アネンコフ氏(ロンドン在勤)は、「各種指標がやや弱くなりつつあり、ドイツ企業でさえそれほど投資していないというのが大きな懸念材料だ」と発言。その上で、「7-9月(第3四半期)と10-12月(第4四半期)に成長が続けば、雇用市場の改善継続を期待し始められるだろう」と続けた。
ブルームバーグが10日公表したエコノミストを対象にした月次調査によると、ドイツ国内総生産(GDP )は7-9月に前期比0.4%増となったもよう。4-6月は0.7%増だった。2013年の経済成長率は0.5%、14年は1.8%がそれぞれ見込まれている。ドイツ連邦銀行(中央銀行)による予想はそれぞれ0.3%と1.5%。独連邦統計庁は7-9月GDP速報値を来月14日に公表する。
原題:German Unemployment Rises for Third Month as Economy LosesPace(抜粋)
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更新日時: 2013/10/30 18:54 JST