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ブックレビュー

気の合う本との出会いは一生の宝物。摂食障害の回復において、本との出会いが大きなポイントになったと語ってくださる方がとても多いことからもそれはうなずけます。そこでここでは、サイト内で話題に上った本や、みなさまからのおススメ本などをご紹介していきます。

読みました ―あかりメンバーほかみなさまからのおススメ本感想文
関連記事あり ―未来蝶ネットの記事で話題に上った本の紹介
あかりの本 ―あかりプロジェクト発行の本です

あかりの本

摂食障害あいうえお辞典
NPO法人あかりプロジェクト編、中村このゆ・福多唯・村田進監修
コスモス・ライブラリー、1,000円+税

摂食障害者の症状や言動は周囲には理解されがたいのが現状ですが、実は周囲にありのままの自分を受け入れてもらうことこそが、本人にとって一番の力になったりします。
そこで、あかりプロジェクトにつながる仲間たちの声を100個あまりのキーワードにして辞典形式にまとめました。
ご家族、友人、同僚、上司、医療者、援助者、教職員、また摂食障害のご本人に広く知っていただくことで、周囲とご本人の橋渡しになったり、ご本人が「一人じゃない」と感じてくださることを願っています。

 [掲載キーワードの一例]
うちにいられない、身体を痛めつける、消えてしまいたい、絶対に!、黙り込む、ダメ人間、どうせ私なんか、ドタキャン、働かなくちゃ!、引きこも る、もう一人の自分、隠れて食べる、休むのが苦手、優等生…

 [書籍体裁]
A6版/並製・カバー装/172ページ・本文1C

 [購入方法]
「ぜひ読んでみたい!」とご希望の方は、クレジットカードでのオンライン決済もしくはお振込みで料金をお支払ください。追って送付させていただきます。
<価格>
冊子: 1冊1,050円(本体1,000円+税)
送料: 2冊まで80円、4冊まで160円、5冊以上は宅配便にて着払いで送付いたします

<オンライン決済の場合>
下記ドロップダウンメニューからご希望の冊数をご選択の上「今すぐ購入」ボタンをクリックしてください。Paypalのオンライン決済ページに移動します。
※Peypalでのお支払方法はこちらのページで詳しくご案内しています
→PayPalでのお支払い方法

冊数をご選択ください

<お振込みの場合>
払込票にお名前とご希望の冊数、ご住所、お電話番号を明記の上、下記口座まで料金をお振込みください。
ゆうちょ銀行から:
ゆうちょ銀行振替口座 00790-2-84492 口座名義 あかりプロジェクト
他行から:
ゆうちょ銀行振替口座 店名079 当座 0084492 口座名義 あかりプロジェクト

関連記事あり

つなぐ・つながる摂食障害: 当事者、家族、そしてあなたのために
野村 佳絵子、渡邉 直樹 著
法律文化社 2520円

未来蝶に2010年ザルツブルグ国際学会レポートを寄せてくださった野村佳絵子さんと、インタビューに登場してくださったが渡邉直樹さんが共著で本を出されました。自助グループ「かなりあしょっぷ」主宰、社会学者でもいらっしゃる野村さんと、当事者・家族・兄弟姉妹の会を運営、精神科医として診療もなさっている渡邉さん。立場の違うお2人のつながりから生まれた一風変わったあたらしい摂食障害本です。
関連記事はコチラ↓
→研究レポート・学会報告~2010年ザルツブルグ国際学会レポート
→ドクターに聞いてみよう!vol.5

読みました

4つの気質
著者:大村祐子
発行:人智学共同体「ひびきの村」 500円

私が、この本をみんなによんでもらいたいなぁ~って思ったのは、私自身がこの本を読んで、もともと持って生まれた気質があるってことが分かったら、気持ちが楽になったからです。

小さい頃から、私は人よりやることが遅く、周りに合わせた行動をしなさい!、協調性を持ちなさい!、時間内に終わらせなさい!って言われることが多かったのです。

また、本の中にもあるように、花瓶を割ってしまった友達がいても、何をしたらいいのか分からなくて、ただ遠くから見ている子になっていました。

そのため、積極的に行動できるようになりなさい!と言われ続けてたのです。

もちろん、努力して、自分なりに積極的に手を上げて発言したり行動することもあったのですが、的外れのことをすることも多くて結局怒られるため、すっごく苦しかったのを覚えています。

大人になった今も、もっと自分自身が変わらないと!こんなんじゃ駄目だ!って思っていたので、とても苦しかったのです。

しかし、そういう特徴が私の産まれもった気質の部分で、根本は変えようと思っても変わるものではないんだよ。って知ったら頑張らなくていいんだ!って楽になったんです。

その特徴を生かした働き方や生き方をして行こう!って思えたのが私を安心させてくれました。

また、今まで、こんな自分はダメなんだ、もっと頑張らないと、と意識が自分に向いていましたが、ゆっくりと行動をすることで、相手はどんなふうに感じているのかな、と意識を相手に向けることができるようになってきたと思います。

意識が外に向くと、とっても狭かった視野が広がって、あまり悩まなくなったかな(笑)

自分の持って生まれた気質はどんなのなんだろう!って知ると、すんなり今までの自分を受け入れられる(まっ、気質ならしょうがないよね 笑)と思ったので、みなさん良かったら読んでみてくださいね☆
(あかりメンバー いっちゃん)

★ご購入方法などは発行元に問い合わせてみてくださいね。
NPO法人 人智学共同体「ひびきの村」
→http://www.hibikinomura.org/

読みました

● 場の持つ力・新装改訂版(大切なこと早見表付き)

著:中西万依 装丁:mai works
2011年11月発行 A5 76ページ
¥500(税込)


生後9ヶ月の頃から、オープンハウス「紅茶の時間」という場で育った私には、
ある時は交差点のように、またある時は受け皿のように、
人と人が出逢い、交わり、ゆるやかに変わってゆく――
この「場」って、いったいなんなんだろう、
そして、「場」それ自体もまた変わってゆくのは、
一体どういうことなんだろう。
そこには、一対一で誰かと向き合うのとは違う
、 不思議な力があるように思えてなりませんでした。

長年抱き続けてきたこんな素朴な疑問を、なんとか解き明かしてみたいと、
「セルフヘルプ・グループ/自助グループ」を切り口にして、
“「紅茶の時間」を社会学する”ことを試みたのが、この作品です。

~mai worksさんのウェブサイトから

 読んでみて、私たちの「あかりトーク」でいつも感じる場の不思議な力について、あらためて整理できました。「うけとめあう場」「自分の力を感じる場」であってほしい、と常々思っていたことを、万依さんが代弁してくださっている感じを覚えて、とてもうれしくなりました。万依さんの社会学部の卒論がもとになっているので文章は堅い感じを受ける部分もありますが、ナビゲートしてくれる案内人のマチルダちゃんと助手のコトリちゃんのおかげで、うふふと笑いながら読めるという…なんとも不思議な、素敵な論文です☆
(あかりプロジェクト いづ)

★ご注文はこちらから→http://maiworks.cart.fc2.com/ca4/14/p-r-s/

読みました

● CD付ブックレット『贈りものの言葉』

著:水野スウ、中西万依 装丁:mai works
2011年8月発行 A5変形(148×148mm)105ページ
¥1,000(税込)


『ほめ言葉のシャワー』にサイドブックが、できました。

前作(『ほめ言葉のシャワー』)で伝えきれなかったこと、冊子が出た後に読者の方から教わったこと……
お世辞やおだてとは違う「ほめるってなんだろう?」や「doとbe」など……
ひとや自分を“認める”という周縁を、もう一度静かに見つめ直し、
私たちの言葉で綴ったエッセイです。
『ほめことばのシャワー』とは、2つで1つの“対”の作品。

かばんに入れて持ち歩いたり、贈りものにと、
いろんな使い方をしていただいた前作とはまた少し違って、
今回はゆっくりお茶を飲みながら、
まずはじっくりと読んで味わっていただけたら嬉しいな、と思います。

~mai worksさんのウェブサイトから

 著者の水野スウさんからサイドブックを執筆なさった動機などをお聞きしていたときに、「ほめる」には2通りあって、1つはDO(その人の行動)をほめること、もう1つはBE(その人の存在そのもの)をほめることで、「ほめる」=前者だと思っておられる方が多いことにいてもたってもいられなくなって書いたのよ…とおっしゃっていました。BEの大切さ、私たち摂食障害経験者は身を持って知っているから、とても共感します。「いつも紅茶に集ってくださる方々が、お一人お一人とっても魅力的だしがんばっているのに、それが世間に認められていないことにすごく不条理を感じるの…」という言葉も、とても印象的でした。そんな思いがたくさん詰まった、本当におすすめの1冊です
(あかりプロジェクト いづ)

★ご注文はこちらから→http://maiworks.cart.fc2.com/ca1/11/p-r-s/

読みました

● ほめ言葉のシャワー
ことば:「シャワー」に参加してくださったみなさん
編著:水野スウ、中西万依 装丁:mai works
2008年発行 A6判 86ページ
¥500(税込)


「あなたが言ってもらえたら嬉しくなる言葉はなんですか?」
そんな問いかけから始まる「ほめ言葉のシャワー」という名のワークショップ。
何度も重ねるうち、いつのまにか手のひらいっぱいに、
たくさんの言葉たちが貯まってゆきました。

そのどれもが、今どこかで生きているどなたかが、
「こんなふうに言ってもらえたら、私は嬉しい」という願いをこめて綴った言葉。
独り占めしてしまうにはあまりにももったいない、と
ちいさなてのひらブックが生まれました。

手書きの言葉たち+ところどころにちいさなコラム。

~mai worksさんのウェブサイトから

 この本はもう、ご存知の方も多いのではないかと思います☆初めて手にとったとき、なんて素敵な本なんだろう!と感動したことを覚えています。たくさんのほめ言葉たちもそうですが、1ページ1ページの装丁のあたたかさが胸に染みました。装丁をなさった万依さんは、「ほめ言葉の本だなんて、自分が自分にやさしい言葉をかけることが不得意の私に作る資格があるんだろうか…」と最初は感じておられたそうです。それが、つくっていく内に、「そんな自分のためにつくっているような感覚になった」とおっしゃっていたのがとっても印象的でした。だからこそ、あの装丁は私の心にそっと寄り添ってくれるようなあったかさを放っていたのだなあ…と
(あかりプロジェクト いづ)

★ご注文はこちらから→http://maiworks.cart.fc2.com/ca1/1/p-r-s/

読みました

当事者がつくる!摂食障害を元気にする雑誌!!『Peerful』創刊号
発行 摂食障害コミュニティPeerful

こんにちは!「摂食障害コミュニティPeerful」です。一般の人だけでなくご家族や当事者さえも持つ「摂食障害に対する誤解や偏見」を解いていくことを目標に活動しています。この度、摂食障害の雑誌を創刊しました。この創刊号では、摂食障害に関することはもちろん、摂食障害以外の分野の話題もたくさん取り入れて、どなたにも気軽に手に取っていただけるよう、明るくて楽しい雰囲気を目指しました。 ぜひ、たくさんのみなさまのお手に取っていただけましたら、うれしく思います☆
(あかりメンバー はる)

<コンテンツ>
●なにいろでも大丈夫☆それぞれの回復ストーリー【vol.1 野村佳絵子さん】
●Special Interview 【ビッグイシュー日本 代表 佐野章二さん「いま、必要なのは『場』のちから。」】
●世界とつながる【Friend of Ethiopia】
●特集【アロマクラフトでいつでもいい香り♪】
●pick up art
●pick up culture
●VOICE from FIELD【浪速生野病院 生野照子先生「摂食障害の人はみんな光ってる。」】
●ぴあ☆ぐる~Peer Group~【長野県松本市・山梨県甲府市 Peer】
●Peerful Square「Free Space」「ぴあふる川柳」
●おしらせ・次号予告

この創刊号は、A4サイズ、フルカラー、28ページとなっています。ページ数は少ないですが、中身はぎゅっ!と詰まった分厚いものになっています!
詳細はこちらからもご覧いただけます→http://peerful.exblog.jp/13800128/

***ご購入方法***

<ご注文>
ご注文者さまからのお振り込みが確認でき次第、発送いたします。
つきましてはお手数ですが、払込用紙に、
・ご希望の号(創刊号、第○号など)
・冊数
・お名前:
・ご住所および郵便番号
・お電話番号
以上をご明記の上、以下の口座にお振り込みをお願いいたします。

<お振り込み先>
郵便振替口座番号:00540-8-53407
口座名義:摂食障害コミュニティPeerful

<価格>
雑誌「Peerful」創刊号/1部=500円
※雑誌の売り上げによって摂食障害を元気にするための様々な活動が支えられています。

<送料>
・1~8部=80円
・9~16部=160円
(クロネコメール便での発送となります)
※※17部以上ご希望の場合は雑誌料金のみお振り込みください。着払いにて発送いたします。

関連記事あり

「羽のない天使たちへ」~摂食障害の病理と治療~
窪田三樹男、窪田庸子著
星和書店 3780円

未来蝶のインタビューにも登場していただいた明橋大二医師が推薦文をお書きになっている書籍です。推薦文も是非ご一読ください。
推薦文はコチラからご覧いただけます

あかりの本

摂食障害を語ろう~本人と医者との対話 大河原昌夫先生を囲んで
発行 あかりプロジェクト

ドクターに聞いてみよう!vol.1でお話くださった医師・大河原昌夫さんと、あかりメンバーとの対話を小冊子にまとめました。
<目次>
■第一部 未来蝶.net掲載インタビュー(加筆修正版)
■第二部 対談(大河原、千夏、はる、いづ)
・回復の妨げになると考えられる思考パターンはありますか?
・摂食障害と自己肯定感の関係についてどのようにお考えでしょうか
・拒食や過食は自傷行為なの?
・自助グループの役割ってなんですか?
・自助グループの理想の形ってどんなものだとお考えですか?
・共依存についての先生のお考えをお聞きしたいです
・回復とは、連続から不連続になること
・摂食障害は甘えでしょうか
・医師という人間に求められること

大河原昌夫さんのインタビュー記事はコチラ →ドクターに聞いてみよう!vol.1

※「ぜひ☆読んでみたい!」とご希望の方は、クレジットカードでのオンライン決済もしくはお振込みで料金をお支払ください。追って送付させていただきます。
<価格>
冊子: 1冊500円
送料: 2冊まで80円、4冊まで160円、5冊以上は宅配便にて着払いで送付いたします

<オンライン決済の場合>
下記ドロップダウンメニューからご希望の冊数をご選択の上「今すぐ購入」ボタンをクリックしてください。Paypalのオンライン決済ページに移動します。
※Peypalでのお支払方法はこちらのページで詳しくご案内しています
→PayPalでのお支払い方法

冊数をご選択ください

<お振込みの場合>
払込票にお名前とご希望の冊数、ご住所、お電話番号を明記の上、下記口座まで料金をお振込みください。
ゆうちょ銀行から:
ゆうちょ銀行振替口座 00790-2-84492 口座名義 あかりプロジェクト
他行から:
ゆうちょ銀行振替口座 店名079 当座 0084492 口座名義 あかりプロジェクト

関連記事あり

食を拒む・食に溺れる心―不安という時代の空気の中で
香山雪彦 著
思想の科学社

ドクターに聞いてみよう!vol.2でお話くださった香山雪彦さんの著書です。長年に渡って摂食障害本人の心に深く寄り添い向き合って来られた香山さんならではの言葉が詰まっています。生々しい、本当の叫びがここにはあるように感じます。
関連記事はコチラ →ドクターに聞いてみよう!vol.2

関連記事あり

家族への希望と哀しみ―摂食障害とアルコール依存症の経験
大河原昌夫 著
思想の科学社

ドクターに聞いてみよう!vol.1でお話くださった医師・大河原昌夫さんの著書です。摂食障害やアルコール依存症の臨床に長年携わってこられた大河原さんのご経験やお考えがわかりやすくまとめられています。また、ご家族へのアドバイスや、自助グループナバのテレフォンメッセージへの回答も掲載されています。
関連記事はコチラ →ドクターに聞いてみよう!vol.1

読みました

タロット・ガーデン
Niki de Saint Phalle 原著

初にNIKIの作品を前にしたときは、その作品の持つ力に圧倒され、怖い、逃げ出さなくては、という気持ちになったのですが、あとから気になって仕方なくなり、何度も何度も出会い直すたびに、豊かな色彩、なめらかな曲線の作り出すNIKIの鮮やかな世界のとりこになっていきました。
NIKIとはどんな人なのか気になりだして調べるにつれ、父親からの性暴力をひきずり、社会との軋轢に悩み、鬱屈したNIKIのはけ口としてのアートとしてスタートし、やがて悲しいだけ悲しむと父親のしたことに苦しむことを手離し、女であることを受け入れ、肯定していったことがわかり、NIKIの歩いた軌跡に強い共感と憧れを感じました。
私は、NIKIの作品を前にすると、いつも「いつか、NIKIのように苦しみを手離し、世界の意味を塗り替えられますように・・。」と祈り始めていることに気がつきます。NIKIに自分のかたわらに寄り添っていてほしくていくつも作品集を買いましたが、 この本はNIKIの世界観がとりわけ強烈に表現されているものの一つだと思います。
気分転換にでも、よかったらNIKIの世界をのぞいてみてください。
(あかりメンバー SIZUKU)

読みました

人生の旅をゆく
よしもと ばなな 著
日本放送出版協会

年に数回、ふと読みたくなって、図書館によしもとばななの本を借りに行く。今回手にとったのは、彼女が人生の中でいちばん旅をしていた頃のエッセイ集。その時の精神状態によって目にとまる文章は違うのだけれど、今回は『II 単純に、バカみたいに』というエッセイにがつんとやられた。もし、世間体やら日本のこの重苦しい雰囲気にのまれている人がいたら是非読んでみてほしい。縮こまったココロにこの文章がじんわり沁み込むかもしれないから。摂食障害を経験して「不完全な自分」を認めて楽になったにも関わらず日々の生活に埋没していくと、ついつい、こんな声が聞こえる。「どうして、こんなこともできないんだろう」とか「将来が不安だから、こうしなきゃいけない」とか。そんな時に、この本は生きていく上で何が本当に大事なのかを気づかせてくれる。 (あかりプロジェクト 岡井ルマ)

読みました

ぼーっとしようよ養生法
田中美津 著
知的生き方文庫 わたしの時間シリーズ 三笠書房

彼女自身の経験に基づく東洋医学の知恵がぎっしりつまっている一冊です。体調が悪くなれば気持ちも暗くなる、こうすればよかった、ああだったら・・・と思考が暗くなっていくときには自分の体調をチェック、体調改善が意外にマイナス思考からの脱出方法になるよーっていう本です。過食してしまうのは食べることくらいしか楽しいことがない、慰めがないからという人へ、確かに 苦しいこと、悲しいことはたくさんある。だけど、ただ気持ちがいいから、ただ面白いからやってみる、ちょっとした楽しみを増やしてみませんか?私自身、少し遠くまで散歩してみる、いつもとは違う道を歩いてみる、そんなちょっとした遊び心の積み重ねでただの風の流れにも木漏れ日にも夕日にも心が和み、生きているってことをとても大事に思うようになりました。
・長生きの妙薬は「わがまま」!
・みんなの意見より自分のからだに聞いてみる、
・人は幸福になるために生きているんだから
生まれてよかった!って思える人生にしてやる!・・・などなど、彼女独自の面白い言葉が続きます。「自分はつまらない人間と思う気持ち、無意識では自分に罰を与えたいという気持ちが病気を招き、治りにくくしているのかも、どうしたら大切な自分が気持ちよく暮らせるのか考えなきゃ」という言葉に深く頷きました。生きるってことは、何よりもまずはからだ作りから。悩んでみるのも大事だけど少し休んで、からだを大事にすること、からだがくつろぐこと、からだが気持ちいいことはじめてみませんか?そんな人にお勧めです。
(あかりメンバー SIZUKU)

読みました

西の魔女が死んだ
梨木 香歩 著
新潮文庫

うれしい気持ちになったので、もし良かったら、皆さんにもオススメしたい本があります。『西の魔女が死んだ』という本です。書店の店頭に置いてあったので、有名な本かもしれません。悩みの出口がまた一つ見えるような内容でした。ある日から学校に行かなくなった中学生のまいが祖母の家に行き、少しずつ元気を取り戻していく話です。この本の中で魔女修業という言葉が出てくるのですが、まさに今、自分が必要な事だなぁと思いました。みんなも少なからず、そんな風になったことがあるのではないかと思ったので、良かったら読んでみてください☆最近の私は夏休みで実家に帰ってきて、ゆるゆる過ごしてます。家族とのやりとりの中で、今まで行き詰まっていたものが少しずつ溶けていく感覚がします。私たちの育った家庭は昔から代々続く習慣だったり考え方が大きく影響してるんですよね。だけど決して両親や祖母、先祖の人達が悪いわけじゃなくて、その人たちもそうせざるを得ない理由があったことが少しずつだけど分かるようになってきました。ちゃんとそういう理由を受け止めた上で、自分がやっぱりそういう考え方は変だなって思う部分はもう止めようと思うんだと家族、特に両親とは良く話をします。みんなどこかしらで思っているけど、行動を変えるのって本当に難しいなぁと実家で過ごして感じてます。あとは、やっぱりおさまりきらないイライラの感情の吐き場所がないので、ブログで吐いたりするようになりました。そのせいか、今は食べ吐きの症状は治まってます。また学校生活が始まったら息苦しさを感じるかもしれませんが、今出来ることをやっていこうと思います!本の紹介のつもりが長文になっちゃいました…☆(あかりメンバー いっちゃん)

読みました

癒され上手になりましょう
本城稔 著
サンマーク出版

これまで私は、私自身に起こった摂食を治す過程でのあらゆる心理体験を「きっと誰にも理解してもらえない。」とずっと思っていたのですが、この本を読むことで、自分自身のこれまでの歩みのそのすべてを全肯定してもらえたかのような感覚がありました。どのお話も、本城先生ご自身の体験と、これまで関わってこられた多くのクライエントさんとの体験談に基づかれた内容でとても説得力があり、心の奥深くに響き、届く、内容でした。それから、先生の提供されるカウンセリングは、決して特別な場所で特別な人だけに有効なものではなくて、私自身の今、目の前にある現実(夫や子供との接し方等)にすぐに生かしていける身近なものなんだという事に気がつきました。これまでの自分の習慣等を変えていくのはなかなか難しいと思うのだけれども、この本に書かれていた事を自分の出来る事から、自分のペースで実践していきたいなと思います。(あかりリカバリーフレンド saahko)

※10月に、石川県金沢市にて本城先生をお招きしたワークショップを開催します。
→イベント・ワークショップに出かけよう

読みました

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ
吉本 隆明 著
大和書房

「ひきこもっている」ことは嘆かわしいことで、自分自身を嘆かわしい恥ずべき存在だと思っていました。存在することの罪悪感にがんじがらめになって、ますます自分を閉じていたと思います。この本は、「ひきこもり」に対するそういった世論そのものを、根本から覆してくれました。一気に最後まで読みました。衝撃でした。重く苦しい暗闇の日々、人や社会とまったく接点を持たず、過食嘔吐を杖にしてひとりぼっちで息を潜めていたその日々の中で、わたしは、著者の吉本さんにハグをしてもらったようなあたたかな気持ちになったことを覚えています。「ひきこもれ」と言ってもらったからこそ、わたしは、“内気な自分”なりの社会との接点の持ち方について、希望を持って考えられるようになりました。「わたしはただ、“ひきこもる気質”を持っているに過ぎないのであり、実は、“コミュニケーション能力の高さ”を持つ人たちと同様に価値ある人間なのだ、その気質を持ちながら、堂々と胸を張って生きていいのだ!」心の中に光が射したかのようでした。それはまるで、急に、スッと、救いの手が差し伸べられたような感覚でした。(あかりプロジェクト いづ)

関連記事あり

輝ける子―100メートルを10秒で走れと言われてもさ、いっくら努力しても走れない奴っているじゃん

子育てハッピーアドバイス

明橋大二 著
1万年堂出版

明橋大二さんの多くの著書の中でも、摂食障害と向き合っておられる方におすすめしてくださったのがこちらの2冊です。
『輝ける子』は摂食障害の方のお話も出てくることから、『子育てハッピーアドバイス』は、自分の子育てについてのみならず、自分が育てられた経緯をふりかえることができ、自分が親との関係であんなにつらい思いをしたのは、決して自分がおかしいのではなく、親の、自分に対する接し方が間違っている部分があったからだったんだ、と分かるから、ということで挙げてくださいました。
明橋大二さんのその他の著書はこちらのサイトからもご覧いただけます。
→明橋大二ストア

未来蝶.net内、関連記事はコチラ
→摂食障害を抱えながら子育てをなさっておられるお母様へ

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思春期に多いダイエット障害―ストレスとやせ願望の奥にひそむ、摂食障害という心の病
鈴木眞理 著
少年写真新聞社

摂食障害の症状がからだに及ぼす影響を、図や写真でわかりやすく解説してくれる本です。木内女性クリニックの医師・木内千暁さんに教えていただきました。
関連記事はコチラ →食べることは生きること

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