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特殊な装置で肺の機能回復させ移植
10月24日 7時5分

岡山大学病院は、23日に行った肺の移植手術で摘出した肺を特殊な装置につなぎ、低下した機能を回復する処置を行ったうえで、患者に移植する手術を、国内で初めて行いました。

岡山大学病院は、東京都内の病院で脳死と判定された30代の女性から提供された両方の肺を、四国地方に住む30代の女性患者に移植する手術を、23日に行いました。
脳死と判定された女性の肺は機能が低下していて、通常では移植を行えない状態でしたが、病院は、摘出した肺を、血液の代わりをする液体を循環させる装置につないで、機能を回復させる処置を行ったうえで、移植しました。
病院によりますと、この装置を使った肺移植は国内では初めてで、移植を受けた女性は順調に回復すれば3か月ほどで退院できる見通しだということです。
脳死によって提供された肺を移植する場合、摘出した肺に水がたまったり、たんが詰まったりして機能が低下し、移植できない場合がありますが、この装置を使えば機能を回復できる可能性が高まるということです。
執刀した岡山大学病院の大藤剛宏医師は、「臓器提供が少ない日本で、提供された肺を一つでも多く生かすことができる意義があると思う」と話しています。

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