日本たばこ産業(JT)は国内のたばこ事業再編の検討に入った。現在、6工場で手がける最終製品の生産を北関東工場(宇都宮市)など主力4工場に集約、原材料工場も含め中小4工場を閉鎖する。並行して営業体制も見直し、本体社員の2割弱にあたる1600人程度の人員削減にも取り組む見通し。国内たばこ販売は減少が続いており、事業体制を一段と絞る。
閉鎖を検討しているのは最終製品を手がける郡山工場(福島県郡山市)と浜松工場(浜松市)、原材料工場の平塚工場(神奈川県平塚市)と岡山印刷工場(岡山市)。
健康志向の高まりで国内のたばこ市場は1996年度をピークに4割縮小、昨年度の販売本数は1951億本となった。JTの国内工場は2002年に31カ所あったが、需要減に合わせて統合を進めており、4工場閉鎖で5工場体制になる。
来春の消費増税で需要のさらなる落ち込みも予想される中、人員削減にも踏み込む。JT本体の従業員は8900人いるが、生産だけでなく支店など営業拠点も縮小し、大幅に人員を減らす。
JTはこれまでも国内たばこ市場の縮小に合わせ合理化を進める半面、海外事業を拡大してきた。99年に米RJRナビスコの米国外のたばこ事業、07年には英ガラハーを傘下に収めるなど海外でのM&A(合併・買収)を積極的に進め、たばこ世界3位につけている。
日本たばこ産業、閉鎖、ガラハー、ナビスコ
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