【記者が体験】“リハビリのIT化”実感(2013/10/22 14:02) | |
「電極を取り付けますので、ズボンを脱いでください」。同施設の作業療法士工藤重徳さんが腰から膝にかけての両脚計10カ所に、コードがむき出しになった電極を貼り付けた。 「HAL」は筑波大発のベンチャー企業が開発した。販売代理者である大和ハウス工業のヒューマン・ケア事業推進部ロボット事業推進室の畠山雄太さんによると、人が動く際に脳から発せられる生体電位信号を電極がキャッチし、筋肉の動きより一瞬速くパワーユニットを動かし、脚の曲げ伸ばしを補助する。 「ピリピリと何か刺激が伝わるわけではありません」と畠山さん。ゆっくりと立ち上がると適度な締め付けで、脚を支えられているのが実感できた。 パソコンでアシストレベルを調整し、数値を確認。工藤さんに「膝をまっすぐ上げて、かかとから下ろすように」とアドバイスされた。パソコンの画面でバランスを確認しながら施設内を歩く。特に、階段を上る際、補助されているのが感じられた。 「使った後は脚が軽くなった感じがしますよ」と工藤さん。膝を上げると思わず驚きの声が出た。畠山さんは「まひが強い方には、さらに高いリハビリ効果が実感できると思います」と強調する。 「歩行アシスト」は「HAL」で歩行訓練に慣れた人向けに活用。電極は不要で、より自然に歩くことができる。 開発者でホンダ福祉事業室主任技師の伊藤寿弘さんによると、同社の人型ロボット「ASIMO(アシモ)」の技術を応用。まだ開発段階で、全国の病院などでモニターし、データを収集しているという。 ほほえみ三戸の諏訪内三千雄事務局長は「うちの利用者には、(二つの先端機器で)要介護4から2に改善した方がいます」と胸を張る。先日、ある研修会の講演で特養ホームの園長が「介護や福祉現場のIT化は5年以内に当たり前になる」と断言。時代の流れの早さも実感した。 ■ロボットスーツの利用料=「HAL」は5年契約でリース料が月15万7千円。5年前からサービスを始め利用施設は年々増加、現在は全国約160カ所で使われている。「歩行アシスト」は1年間のモニター契約で月額3万円。商品化は未定。 【写真説明】 パソコンの画面を見ながら「HAL」を装着して歩行する記者(左)。右は畠山雄太さん、中央は工藤重徳さん
※詳しくは本紙紙面をご覧ください。有料携帯サイトにも掲載しています。
|
|
|
主なニュース (2013/10/30)
|
|
北奥羽ニュース
|
国内外ニュースTOP10
|
- ■ 東北の旅は八戸へ
[PR]
- ■ みんなが気になる
- ■ 不動産・住まい
- ■ 保険
- ■ 金融・資産運用
- ■ 美容・医療
- ■ 自動車
[PR]