ソフトバンク1.5GHz帯(ULTRA WiFi、ULTRA SPEED)について色々まとめ。  このエントリーをはてなブックマークに追加

この数日の間にソフトバンクの1.5GHz帯について色々あったので書いておこうと思います。
実際は4Gではなく3.9GなSoftBank4Gなど、明らかにいろんな部分で影響あるので。
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まず、1.5GHz帯についておさらい。

1.5GHz帯はグローバル周波数ではない、日本でしか使われないようなマイナー周波数です。
これがソフトバンクに割り当てられているのですが、割当時に「2011年7月までにこれを使ってHSPA+でサービス開始する」としています。
この1.5GHz帯でのサービス開始が900MHz帯割当対象の条件とも言われていました。

で、基地局1万局を配置してエリア整備をし、宣言通り無事サービスインしたわけです。
ULTRA WiFi 007Zを始めとするデータ通信端末、Androidスマートフォンでサービス開始。
また、街中で掴むくせに繋がらない、むしろ邪魔なゴミとして有名なソフトバンクWi-Fiスポットのバックボーンとして使われていますね。

--

という事なのですが、ここで残念なお知らせです。
2/20から突然、007Zのメイン回線で通信不可になったという報告がされるようになりました。
明らかに障害なのですが、ソフトバンクからの発表は一切無し。
問い合わせると「障害出てますのでとりあえずイーモバのサブ回線使え」というアホな回答。
障害の認識はあるのに、一切公開しないという素敵さ。これがソフトバンクです。

その辺りのツイートまとめはこちら。
http://togetter.com/li/261568


で、ようやく22日に障害の内容が発表されました。


BSデジタル追加チャンネルの放送によるモバイルデータ通信(ULTRA SPEED等)への影響について | ソフトバンクモバイル株式会社
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/info/2012/20120222_01/


50時間ほど放置ですよ、ええ。
2/20から、3月より開始するBS放送の新チャンネルの試験電波が発信されているのですが、それにより受信機器(ブースターや分配器)から電波が漏れ出し、1.5GHz帯通信と干渉して通信不可になったり通信速度が劇的に落ちるなどの現象が起きる、というのが今回の障害。

で、なぜ干渉するか。
これについてはhttp://satoweb.net/2012/02/sbm15ghz.htmlにまとめられているのでそちらから引用。

電波法改正によりBS放送のチャンネルが増える事になったのですが、その増えるチャンネルの周波数がソフトバンクの1.5GHz帯に非常に近いようです。


SBM割り当て周波数
上り
1427.9 - 1437.9Mhz
下り
1475.9 - 1485.9MHz

BS中心周波数(この周波数の前後11Mhzづつ)
BS21ch 1433.08MHz
BS23ch 1471.44MHz


2008年に、前述した電波干渉問題が判明し、とりあえず対策を行う事を決定。
そして2009年に1.5GHz帯の割当が行われました。


総務省(報道資料)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/081217_2.html

http://www.soumu.go.jp/main_content/000009994.pdf


その後、スケジュール通りに2010年4月19日に改善が報告され、BS新チャンネルの割当募集開始。
で、2012年3月放送開始に向けて2月20日に電波ゆんゆんしたら思いっきり電波干渉した、と。
業者へ「変な接続方法はしない」「シールド付きのケーブルを使う事」などを業者に注意喚起と、問題のある接続をしている場所を見つけたら改善させるなどの対策は行っていたのですが、素人配線などもあり結局干渉が起こった、って事らしいです。

ザッと調べた限りはこんな感じですかね。
つまり、対策完了したからといってBS新チャンネル割当を行った総務省が悪い、と。
そして今後ずっと干渉すると思います。
おしまい。

--

と簡単に片付けられないと思うんですけどね。
ソフトバンク側のおかしな点を上げていきたいと思います。

主に2点。

まず、ソフトバンクがやたら静かで素直な事。
普通、こういった行政の落ち度があった場合、ソフトバンクはギャーギャー騒ぎ出します。
900MHz割当について「割り当てなかったら設備投資してる分を損害賠償する」とどこかの国のように逆ギレ予告するようなカス野郎ですし。
今回の場合なら「対策完了したと言ったじゃないか!ふざけるな総務省!」と騒ぎ出すパターン。

しかし、普段なら他が原因の場合は即障害公開するような企業なのに、特に今回は完全に被害者であるはずなのに、50時間も障害報告せず。
さらにソフトバンクが障害の原因を探って改善まで行うと発表するという「いい子ちゃん」っぷりを披露。
気持ち悪さ抜群です。

総務省と裏で何か密約でもしてるんでしょうか。


もう1点は、障害が出る可能性はわかっていたにもかかわらず端末を売っていた事。

障害が出る可能性が露呈した2008年の時点で、配線業者だけでなく利用者自身による配線も懸念されていました。
普通、業者がいくら杜撰だとしても手びねり配線なんてしませんよ。

なので、今回の障害も間違いなく予見していたはずです。
しかし、サービス開始から端末を売り続けてきたソフトバンク。
もちろん購入する人には一切の説明はしていません。
明らかに問題があると思います。

しかも今回の障害を受けてから、契約する際に「障害出て使えなくなるかもしれないよ」と説明をして了承を取るようにしたようです。
そんな後出しジャンケンが許されるほど甘くないと思いますが。


以上を見る限り、明らかに「何かある」と思うんですけどね。
というか、利用者は完全に置いてけぼりで、ないがしろにされてますよね。

--

で、この障害による影響はかなり多岐に渡ります。


・006Zや007Zなどの、メイン回線が1.5GHz帯のデータ通信端末

まあこれは見ての通り。
メイン回線が明らかに影響ありです。データ通信サービスもクソもありません。

しかもこの障害が出てから、007Zのサブ回線であるイーモバイル回線が繋がらないという報告もチラホラ。
かなりイーモバ側にしわ寄せが来てるのかも。

というか、イーモバイルはエリア外だけどソフトバンク1.5GHzはエリア内という人もいるわけで、そんな人は悲惨です。
ソフトバンクのサポートは157もSBCareも共に「サブ使え」と言ったわけですが、それ何の解決もしてないよね。
これがまさかのマニュアル回答のようですが、いかにソフトバンクという会社が糞かが良く分かります。
サポートの質、ではなくそういうマニュアル回答を指示したソフトバンクが糞です。


・006SHや102SH、101Kといった1.5GHz帯対応端末

Androidなスマートフォンで1.5GHzに対応したガラパゴスな端末が結構あったりします。
ULTRA SPEEDと名付けたHSPA+に対応した102SH、104SH、101P、101Kはもちろん、005SH、006SH、007SH、009SH、007HW、008ZもHSPA+ではないものの1.5GHz帯に対応しています。
まあソフトバンクのAndroidはかなり販売数が少ないため影響は少なそうですが、それでも影響が無いわけではありません。
1.5GHz帯の電波を掴んだけど全く通信出来ない!なんて事が起こり得るわけですから。
しかし、Android4.0搭載で注目される2/24発売の104SHが早速ケチが付くとか・・・
まあソフトバンクなら当たり前な事態だとは思うのですが、それでもソフトバンクから出し続けるシャープってマゾですよね。


・AXGP(TD-LTE)なSoftBank4Gの端末101SI

2/24に発売しましたが、こちらもいきなりケチが付きました。

メイン回線はWILLCOMのインフラを使ったTD-LTEです。
ちなみに4G(第4世代通信)とか言ってますけど実際は3.9Gです。
あと国産技術なXGPを発展させたAXGPとか言ってますけど、実際は中身をTD-LTEにすげ替えただけですので注意。
さらに2011年11月サービスインとかほざいてますが、通信するための端末が一切発売されずに2012/2/24にようやく端末発売されたので、実際はこれがサービスインの日ですね。

で、その通信サービスエリアなんですけど。

http://mb.softbank.jp/mb/service_area/4g/kanto/

よーく見て下さい。
エリアマップの説明がおかしな事になっています。

濃い赤のエリアですが、何故か「2012年7月末現在のサービスエリア」と未来の日付になっています。アホか。
で、注釈に「2012年7月末時点で利用可能となる予定のエリアである為、エリア内でも4Gサービスをご利用いただけない場合があります。また、2012年7月末以前のデータに基づき作成しているため、エリアが一部変更となる場合があります。」だそうです。
無茶苦茶だなおい。エリア変更となる場合あるのにマップ作って公開とか、それ詐欺やん。
このマップ通りのエリアにならない可能性があるんでしょ?
そして現在のエリア確認に全く使えない、役に立たないマップとか本気でゴミです。
さすがソフトバンク。即潰れろ。

この注釈自体にもツッコミどころがあって、「2012年7月末以前のデータに基づき作成」ってそれも未来の日付だろボケ。
さらに「なお、電波が強くアンテナマークが最強の状態で、移動せずに使用している場合でも通信が切れる場合がありますので、ご了承ください。」とかありますけど、普通にご了承出来ないだろ。
アンテナ最強の状態で移動してなくても通信が切れるとか、それ通信インフラとしてアウトですけど。


という事で、詐欺マップであるため実際のエリアは現状では超狭い状態。
ですので、結局はサブ回線に頼る場面が多いと思います。
で、このサブ回線が1.5GHz帯のHSPA+だったりします。

はい、電波障害の餌食です。お疲れ様でした。


何かこれ使い物にならないようにしか見えないんですけど・・・
メイン回線のエリアは狭いわ、サブ回線は電波障害で使えない可能性あるわ。
どこから突っ込めばいいのやら・・・

あ、ちなみにサブ回線は本来ならイーモバイルのMVNOを予定してたみたいなんですけど、イーモバイル側が今後の新規端末への回線提供を取り止めたんですよね。
サブをイーモバイルにしたかったというのを見ても、やっぱり電波障害は予見してたんじゃないかと思うわけですが。


・ソフトバンクWi-Fiスポット

実はこれが一番問題のような気がします。

あるだけ迷惑、ソフトバンクのWi-Fi。」という記事にも書きましたが、ソフトバンクがずっとばらまいて来たWi-Fiスポットのルーターの内、かなりの数がバックボーンが有線ではなく1.5GHz帯回線を使用したものです。
Wi-Fiスポット数が6万と言ったあたりから投入しまくってるところを見る限り、10万はこの1.5GHzなWi-Fiスポットがあるんじゃなかろうかと思います。

これらが電波障害により繋がらなかったり繋がりにくくなるとすると・・・?
とんでもなく影響デカいのではないでしょうか。iPhoneユーザーにも影響が出ますし。
まあ元々が、ばら撒いてるせいで中途半端な強度のWi-Fi電波掴んで通信出来なくなるという素敵なゴミであるWi-Fiスポットなわけですが、今回の電波障害により、電波が強くても通信出来ないWi-Fiスポットがドーンと増える事になります。
通信の出来ないWi-Fiスポットが電波ゆんゆん出し続ける事になるわけで、これじゃ完全に通信妨害Wi-Fiスポットですね。
ドン引きキャンペーンとは実はこちらだったと。そのままの意味でのドン引きね。

--

という事で影響は色々大きいわけですが、さてそれではユーザー側はどうすればいいのでしょうか。
ソフトバンクが被害者なら、ユーザーはさらなる被害者です。
このまま黙って泣き寝入り、は良くありません。

という事で、解決策としまして俺は特に影響が強過ぎる端末については解約を提案致します。
つまり006Zや007Zといった、メイン回線がソフトバンク1.5GHz帯の端末です。

当たり前でしょ?
使えない物に金を払う理由が見当たりません。
しかも今後改善見込みは非常に低いですし。BSの受信機器や配線の問題だし。
ですので解約しちゃいましょう。

007Zで既に実践してる人がいますよ。

http://twitter.com/iwasabik/statuses/172100519291142144
代替機種を手配完了次第、直営店店頭に出向いて解約。
端末返却で割賦金残債は支払いなし。
端末返却なので、いままで支払った割賦金は返金してもらう。
SB側に起因する解約なので、2年縛りの解約金も払わない。
解約までの利用料は支払い、でSBM側と合意しましたので参考まで。 #007z

http://twitter.com/masa4528/statuses/173277442163736576
SB ウルトラWi-Fi解約しました。違約金なし。残債なしで交渉成立。。案外簡単に解約できました。 #007Z


という事で、障害を受けて既に解約している人がいます。
上の人と下の人で微妙に違いますが、基本的に端末残債無し・違約金無しで解約出来るみたいですね。
キチンと交渉すれば端末返却という形でこれまで払った端末代も返してもらえるみたいです。

端末代を分割で払ってる人は157で交渉してみると良いでしょう。
ショップはやめておいた方が良さそうです。直接交渉が手っ取り早いです。
で、「通信出来ない、どうしてくれる」「上記のような端末代含めた返金対応があった」「障害の可能性を予見してたのに黙ってただろ」などなど、怒りを込めつつしつこく交渉しましょう。


また端末代が一括でほとんど払ってないという人もいるかと思いますが、そんな人はこちらの選択肢も。

http://twitter.com/no_softbank/statuses/173265726428295168
MAINの速度全然でない。SUBも速度落ちてるしで157に電話したら、2段階変更OK 寝かして様子みるか #007Z http://t.co/lfFe9yKa


2段階定額のプランに変更する事は可能のようです。
月月割1400円があるので、通信料は使わなければ0円で寝かせられる模様。
ただ、データ通信基本料として525円が別途掛かるので、結局0円で寝かせるのは不可能だったりするんですけどね。

という事で、端末代の返金含め解約は無料で可能のようです。
まあソフトバンクからすれば、調査に人を出向かせるよりは解約してもらった方がお金が掛からず楽ですからね。
あとイーモバいじめも可能ですし(イーモバの契約も1つ減る)。

ユーザー的にも、どうせ調査員はまるで知識の無いような奴が来るわけですから、そんなので時間取られたり不快な思いをするぐらいならさっさと解約して他の通信方法を考える方が良いと思います。
時間は有効に使いましょう。
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