環境省試算:エコカー減税終了でCO2大幅増に
毎日新聞 2013年10月28日 18時43分(最終更新 10月28日 19時04分)
環境省は28日、消費税増税に合わせて自動車取得税を廃止した場合、2020年に二酸化炭素(CO2)排出量が年間390万トン増加するとの試算を公表した。エコカーに対する優遇措置がなくなり、燃費の悪い車が増えると予想されるためで、環境省は政府・与党に新たな対策を求めていく。
現在の自動車取得税では、燃費など一定の基準を満たすエコカーに対して50〜100%の減免措置がある。しかし、消費増税後に段階的に引き下げ、10%の段階で廃止される予定だ。
環境省は、価格と消費行動の関係から、新車販売台数に占める割合が約8割から最大66%まで落ち込むと分析。その結果、消費税が10%に引き上げられた翌年(16年)時点で現状より約150万トン増加することが分かった。20年時点では、11年度の乗用車からの排出量(1億1900万トン)の3%に相当する390万トン増えるという。【大場あい】