ケネディ、来季も１年契約合意

　名古屋グランパスのＦＷジョシュア・ケネディ（３１）が、来季もグランパスでプレーすることが決定した。２９日までに１年契約更新で合意。今季もここまでチーム最多の１１得点を挙げていることが決め手となった。残留が決まった前線の大黒柱は、「今は残り試合に全力を尽くしたい」と今季の完全燃焼を誓った。

　Ｊ１通算１１９試合で５８得点。この４年半、グランパスの攻撃のカギを握り続けてきた巨人が、Ｊリーグ６シーズン目を迎えることになった。「契約の詳細は言えないが、来年もこのチームでプレーするということは確かだ」。ケネディは穏やかな笑みをたたえながら明かした。

　２０１０、１１年に２年連続得点王に輝き、昨年はＵＡＥの強豪クラブ・アルアインからの引き抜き騒動もあったケネディ。この２年間は持病の腰痛に悩み続けたこともあり、今季終了後の去就は流動的だった。ただ、ジャシンタ夫人と３人の子どもも名古屋での生活に満足しており、オーストラリア代表としてブラジルＷ杯を見据えたうえでも、環境を変えることは得策ではないと判断した。

　来季の心配がなくなったことで、残り４試合に集中できる。「今はこのシーズンをポジティブに終えようとトライしている。残りの試合でチームを良い方向に変えなければならないし、良い終わり方をしたい。来年のことを考えるのは早すぎるよ」と笑った。

　新監督を迎える来季のグランパスは、ケネディを中心とした前線の戦力構想を描くことになる。「もちろんオフシーズンはしっかりと体を整えて、キャンプには万全の状態で戻ってきたい」とケネディ。シーズンを通して万全の状態でプレーできるなら、これ以上計算できる助っ人はいない。