8月の米住宅価格:06年バブル崩壊過程入り以来の高い伸び率
10月29日(ブルームバーグ):8月の全米20都市の住宅価 格は前年比で上昇し、バブル崩壊過程に入った2006年2月以来の大幅な伸びとなった。
全米20都市を対象にした8月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数 は前年同月比で12.8%上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は12.5%上昇だった。前月は12.3%上昇(速報値12.4%上昇)に修正された。
ソシエテ・ジェネラルの米国担当シニアエコノミスト、ブライアン・ジョーンズ氏(ニューヨーク在勤)は、「勢いがある」と指摘。「さらに心強い点は、価格が上昇していることだけではなく、すべての地域が販売価格の上昇を報告したことだ。伸びが全国に広がっている」と述べた。
前年比上昇率は昨年6月に0.6%とプラスに転じた後、急加速。今年5月に12.1%に達した後は、4カ月連続で12%台 で推移している。
全米不動産業者協会(NAR)が21日に発表した9月の中古住宅価格(中央値)は前年同月比で11.7%上昇にとどまり、3カ月連続で13%台の伸びを記録した後、鈍化に転じている。
8月のケース・シラー住宅価格指数は前年比で20都市すべてが上昇。特にラスベガスでは29.2%上昇した。サンフランシスコは25.4%、ロサンゼルスでは21.7%それぞれ伸びた。
原題:Housing Prices in U.S. Cities Rise by Most Since Early2006 (2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Lorraine Woellert lwoellert@bloomberg.net
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更新日時: 2013/10/30 01:53 JST