UBS 、第3四半期は黒字回復 ROE目標達成を1年以上先送り

2013年 10月 29日 17:42 JST
 
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[チューリヒ 29日 ロイター] - スイスの銀行大手UBS が29日発表した第3・四半期決算は純利益が5億7700万スイスフラン(6億4400万ドル)となり、前年同期の赤字から黒字に回復。ロイターがまとめたアナリスト予想平均の5億3700万スイスフランも上回った。

収入は0.5%減の62億6100万スイスフラン。投資銀行部門の収入の落ち込みが響いた。

UBSは声明で、スイスの金融監督当局の要請に基づき一時的に資本を積み増す必要があるため、「2015年までに株主資本利益率(ROE)を15%に回復する目標の達成は少なくとも1年ずれ込む」と明らかにした。

同行は昨年10月、投資家が要求する収益性水準を回復するための事業再編の一環で、2015年までに従業員1万人の削減などで経費を削減し、債券トレーディング業務の大半から撤退する計画を発表。一連の再編策により、ROEが2015年までに15%に回復すると見込んでいた。

UBSはまた、スイスの監督当局の指摘で発覚した外為相場の不正操作疑惑に関連し、同行の外為取引について調査していると表明。調査結果を基に、従業員に対し「適切な」措置を講じていくとした。詳細は明らかにしなかった。

UBSは、スイスの金融監督当局は、リスク加重資産に対し資本を一時的に50%積み増すことを同行に要請しており、同行は法的調査、コンプライアンス(法令順守)関連、その他のリスク要因で発生しうるコストに対応できる資本を有していると述べた。

また、Tier1普通株自己資本比率が13%を超えた段階で、50%の配当性向を約束すると表明した。

第4・四半期については、欧米で債務問題が解決されていないことが富裕層の顧客を不安にさせ、取引を避ける傾向につながっていると指摘した。

 
 
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*統計に基づく世論調査ではありません。