緒方さんから話を聞かれた後、陛下は「どうもありがとうございます。本当にお気持ち、察するに余りあると思っています。やはり真実に生きるということができる社会をみんなで作っていきたいものだと改めて思いました。本当にさまざまな思いを込めてこの年まで過ごしていらしたということに深く思いを致しています。今後の日本が、自分が正しくあることができる社会になっていく、そうなればと思っています。皆がその方向に向かって進んでいけることを願っています」と異例の長い感想を述べられた。
≪水俣病患者ら「生きてきた中で最高の幸せを感じた」≫
「両陛下の訪問を励みとし、これからも活動を続けていきたい」
10月27日、熊本県水俣市を初めて訪ねられた天皇、皇后両陛下と対面した水俣病患者ら。緒方さんは両陛下との懇談を終えたあと「思いは十分伝わった」と笑顔を見せた。
資料館で患者らと対面された両陛下は、病気の影響でうまく話せない患者も含め、一人一人と言葉を交わして回られた。両陛下の言葉に、涙を流す患者の姿もみられた。