朝日新聞デジタル 10月25日(金)8時28分配信
【中村信義】ヤマト運輸のクール宅急便で発覚した常温での仕分け。一方、コンビニ大手のファミリーマートでも、東京都内の物流拠点で、食品類を仕分ける冷蔵施設の温度が規定より上がっていたのに、運営業者が規定内だったように偽って作業記録を付けていた。同社は今秋、ルールを守るよう全国の拠点に指示した。
問題があったのはファミマの東京・多摩地区の約200店舗に商品を配送する「八王子センター」。2次下請け業者が運営する。
ファミマ本社によると、すしやヨーグルトなど冷温で保存・陳列する食品類は、物流拠点の「チルド庫」と呼ばれる倉庫内で3〜8度の環境で仕分けることになっている。だが、八王子では、商品の仕入れが集中した時間帯に扉が頻繁に開閉され、8度以上に上がっていた。
全国に17ある同社の物流拠点では、温度管理のため定時にチルド庫内の温度を記録簿に記入する決まりがあるが、八王子では温度が規定より上がっていたのに規定内だったように記されていた。規定より上がると警報が鳴る仕組みもあったが、少なくとも今年9月まで警報機が壊れ、鳴らない状態だった。
また、チルド庫内で仕分けるべき食品類が、隣接する常温の倉庫に置かれることもあったという。
朝日新聞社
最終更新:10月25日(金)10時10分
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