毎日新聞 10月28日(月)12時43分配信
【セントジョン(カナダ)芳賀竜也】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダは27日、閉幕から一夜明けた日本勢メダリストが当地で取材に応じた。男子2位だった羽生結弦(ゆづる)=ANA=は「悔しいし、つらかったが、フリーを笑って終えられ、今は前を向いている。上に向かって戦っていこうという感覚になっている」と気持ちを切り替えていた。
◇一夜明け会見
自身の直後に滑った覇者、パトリック・チャン(カナダ)の演技はスタンド下のテレビで見て、目の前で4回転ジャンプを二つも決められた。「ジャンプは跳ばないと点数は出ないし、跳ばないといけないもの。だが、表現は競技の枠を超えられる」と、表現面での充実を課題に挙げた。
女子2位の鈴木明子(邦和スポーツランド)は「今の段階でできることが割とできた」と手応えを口にした。現在跳んでいる3−3回転ジャンプはいずれもトーループだが、前半をフリップに変えて難度を上げることも検討中。「(ソチ五輪)代表に決まったら、何をしてもいいよとコーチに言われている」と明かし、年明けにも実行する意向を示した。
男子3位の織田信成(関大大学院)は、フリーで二つとも失敗した4回転ジャンプの精度向上を目標に挙げ、「決まれば、その後も波に乗れる」と、その重要性を強調。GPファイナル切符が懸かるNHK杯(11月8〜10日、東京)に向け、「優勝しか道はない」と必勝を誓った。
◇昨季の舞もう一度
○…この日は、上位選手らによるエキシビションが試合会場で行われた。羽生は、世界選手権で銅メダルに輝いた2011〜12年シーズンのショートプログラム「悲愴(ひそう)」を選択した。青みがかった当時の衣装で元気よく舞った。
鈴木は昨季のフリー「シルク・ドゥ・ソレイユ」の別演目を披露した。優雅な舞と、エメラルドグリーンの衣装が銀盤に映えた。織田は映画「ラスト・サムライ」の曲。戦国武将の末裔(まつえい)の最終シーズンにふさわしいナンバーとなった。
最終更新:10月28日(月)14時21分
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