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29 Oct 2013 14:55

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「加倍奉還!」中国や台湾でも人気、海賊版も

読売新聞 10月23日(水)8時1分配信

「加倍奉還!」中国や台湾でも人気、海賊版も

台湾の雑誌で紹介される「半沢直樹」(16日、台北で)=守谷遼平撮影

 【台北=比嘉清太、広州=吉田健一】高視聴率で話題を呼んだTBS系連続テレビドラマ「半沢直樹」が、中国、台湾でも人気だ。

 銀行内で上司から責任を押しつけられながら逆境を乗り越える主人公の姿が共感を呼んでおり、決めぜりふの「やられたらやり返す。倍返しだ」が、台湾で商品デザインに使用されるなど大流行している。

 台湾では今月7〜18日、日本番組専門チャンネルで「半沢直樹」が放映された。平均視聴率は1・49%と、1996年の同チャンネル開始以来、ドラマ部門では最高の視聴率だ。90チャンネル以上が乱立する台湾では好成績と言える。

 ネット上では最近、馬英九(マーインジウ)総統が司法干渉疑惑を理由に追い落とそうとした与党・国民党の重鎮、王金平・立法院長(国会議長)を「半沢金平」と呼び、馬氏への反撃を期待して「倍返しだ」などとあおる書き込みも相次いだ。

 中国では「半沢直樹」は放送されていないが、日本での放送中は、放送翌日頃には無料動画サイトに中国語の字幕付きで登場した。

 広東省広州市の街頭では、販売業者が全話セットの海賊版DVDを10元(約160円)で売っている。「今月だけで50セット以上売れた」とほくほく顔だ。

 人気の秘密について、台湾誌「今周刊」は、台湾を含めた中華圏では「上司が部下に責任転嫁するやり方が日常茶飯事だからだ」とする識者の分析を紹介した。

最終更新:10月23日(水)8時1分

読売新聞