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今朝(29日)はこれから東京地裁へ向かう。元会長グループ(SOSFCCJ)が外国特派員協会(FCCJ)の「公益法人化」を決めた昨年3月の総会(GMM)の成立無効を訴えた公判だ。この決定こそその後の従業員の大量クビ斬り、食堂部門(F&B)のアウトソーシングに繋がり、その後のFCCJの荒廃を招いている。
この訴訟も(実は内閣府に隠蔽していたのだが)大きく影響した。
11月の「公益法人化」申請が受け入れられるとタカを括っていた協会に、内閣府は申請書類の不備を指摘し書き直しを9月末に命じたのだ。元会長グループは今年亡くなったサム・ジェイムスンを筆頭に原告団を組んでいたが、サムの死亡後はピオのような造反(被告の筆頭ジョージを新内閣の#2の地位にあたるトレジャラーに推薦した)を含めて団結力や発言が弱まっている。
それでもアンソニーなどを先頭に意気盛んな残存組が今朝も集結する。前回9月のFCCJ総会で協会を訴える会員はその場で会員資格を失うと、ファッショ的なバイロウ改訂の議決をした。既に訴訟に持ち込んでいる労組や元会長グループはそのアジェンダから外されている。もう新たに追加は出来ないのでこの訴訟は「最後の砦」となる。今日の公判はまたダラダラ続くだろうがFCCJにとっては「喉に突き刺さった骨」だろう。
どんな状況かは明日のブログで知らせる。
3月15日にアメリカで公開されたこの映画はいきなり17億円の興行成績でチャート2位に飛び出した。(1位は「オズ はじまりの戦い」で41.5億円のBO)
ハル・ベリー主演で黒人やヒスパニックなどマイナー人種の観客が増えR-rateのスリラーにも拘わらず大差をつけての2位確保。
しかし映画のヒロインのオペレーターもその恋人のハイウェイパトロールも黒人で、犯人と被害者が白人と言う構図は、昔のハリウッド映画では見られなかった現象だ。
制作費は僅か13億円弱。夏の大作の1/10の投入量だ。
ハル・ベリーは警察の911交換手、誘拐された女性(アビゲイル・ブレスリン)からの緊急通話を受けて適格な指示を出すベテラン。監督はブラッド・アンダーソン。出口調査のシネマスコア(CS)はB+評価。
「911, What’s your emergency」(こちら911、事件は何ですか)
ロスアンジェルスの911緊急通報指令室のオペレーターは巨大の部屋でズラリと並んだPCの画面を見ながらヘッドセットで受けて指示を出す。少しの男性も混じるが殆どは女性だ。アメリカでは警察も消防も同じ911番だから振り分けが大切だ。その内半分は詰まらない通報だから神経も草臥れる。
冒頭でベテランオペレーターのジョーダン(ハル・ベリー)は、とんでもない失敗をする。休憩時間にボーイフレンドでハイウェイパトロールのポール・フィリップ巡査(モリス・チェスナット)と熱いキスを交わし上気していたところで、ある少女からの不法侵入者のコール。自宅に何者かが忍び込んで来たと。ジョーダンは適切な指示を出す。寝室のベッドの下へ隠れ、部屋の窓を開けて外へ逃げたように偽装させる。ところが携帯が切れてしまった。ジョーダンはうっかりしてリダイアルのボタンを押してしまう。犯人はベルの音でベッドの下の少女を見つけ、そしてその少女は翌日死体となって発見される。自分が殺したようなものだ(その通りだが)と塞ぎ込むジョーダンをポールと上司のオペレーター統括(ローマ・マフィア)が慰める。
しかし勤務中で休憩時間とは言え屋上に出てイチャイチャするかよ。恋に浮かれてミスなんて最低だ。
その事件のため暫く現場を離れ新人のトレイニングの最中に(ミスをしたのに教官になるとは)緊急電話を受けているオペレーターの横を通りかかる。受け答えの模範を示そうとヘッドセットを譲り受け応対に入る。
声は10代の少女ケイシー(アビゲイル・ブレスリン)でショッピングモールの駐車場で誘拐されトランクに閉じ込められていると言う。普通の携帯ならGPSがついているので位置が分かるがケイシーの携帯はプリペイド。古い形のトランクなら隅のテイルランプの場所を蹴れば剥がれて落ちるはずと。
ケイシーの記憶は凄い。小豆色の古いカムリと突き止め持ち主を調べると70歳の老女。盗難車だと分かる。お手上げだ。ジョーダンは車の中を探させるとペンキ缶が二つ。蹴落としたテイルランプの穴から白いペンキを道路に撒くように指示。ところがここにお節介屋が。リンカーンに乗っていた紳士アラン(マイケル・インペリオリ)が注意し更にカムリを止めた所まで付いて行く。
犯人は実直そうなサラリーマン、マイケル(マイケル・エクランド)だが、一変して殺人者の本性を現してアランを殺してリンカーンを奪い、死体とケイシーをトランクに入れて走り出す。
この辺りの物語の展開とストーリーはテンポ良く、ジョーダンと通話をしながら段々と犯人像が絞られていく。ケイシーの携帯を見つけたマイケルは携帯を奪ってジョーダンを脅す。その瞬間にジョーダンは思い出す。不法侵入して少女を誘拐殺害したのと同じ男の声だと。
幼年期に亡くなった姉の面影を求めてブロンドの少女ばかりをターゲットにする連続殺人鬼だったのだ。
911緊急通報指令室を抜け出し隠れ家を突き止めケイシーと二人で犯人を追いつめる。これは警察の仕事だが映画だから余計なことを許している。
電話で励ましている内に分かった「おうし座」同志の女二人はトコトン戦うのだと。まあ絵空ごとの映画ならのご都合主義でしょうな。
主演は「チョコレート」でオスカー主演女優賞に輝いたハル・ベリー、助けを求める少女ケイシーを
「リトル・ミス・サンシャイン」などのアビゲイル・ブレスリン。すっかり大きくなったねえ。監督は「マシニスト」などのブラッド・アンダーソン。
B級低予算映画だがワクワクしながら楽しめる作品だ。
11月30日にヒューマントラスト渋谷他で公開される。
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