三鷹・高3殺害:隣家の屋根に8時間…当日、容疑者潜む
毎日新聞 2013年10月29日 19時17分(最終更新 10月29日 20時42分)
東京都三鷹市で私立高校3年の女子生徒(18)が殺害された事件で、元交際相手の池永チャールストーマス容疑者(21)=京都市右京区=が警視庁捜査1課の調べに対し、「事件当日は午前4時から正午前まで、女子生徒宅隣の空き家の屋根の上にいた」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かった。生徒宅の出入りが見える場所で殺害の機会をうかがう狙いだったとみられる。
これまでの同課の調べでは、池永容疑者は9月27日に夜行バスで京都から上京。それ以降は、JR吉祥寺駅前の漫画喫茶で寝泊まりしながら今月8日正午前、女子生徒宅2階居間の無施錠の窓から侵入。1階に下りて女子生徒の部屋のクローゼットの中で待ち伏せし、午後4時50分過ぎに帰宅した女子生徒をナイフで刺殺したとみられることが判明している。
その後の供述によると、池永容疑者は事件当日は午前3時ごろに漫画喫茶を出て女子生徒宅に向かい、正午前までの約8時間、周囲からは死角となる隣の空き家の屋根の上に潜んでいたという。
事件当日、女子生徒は午前9時半から約1時間半、両親と三鷹署にストーカー被害を相談していたが、池永容疑者は「女子生徒や家族の出入りは見ていない」と供述しているという。
東京地検立川支部は29日、池永容疑者を殺人や銃刀法違反などの罪で起訴した。【松本惇、山崎征克】