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放射性物質「森林から流出しにくい」調査結果10月29日 17時31分
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東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、森林の落ち葉についた放射性物質は、雨水などによって土壌に移ったものの、森林からは流出しにくいという調査結果を、日本原子力研究開発機構がまとめました。
原子力機構の研究グループは、原発事故が発生した2か月後のおととし5月から2年余りにわたって、茨城県北部にある森林に専用の装置を設置し、落ち葉についた放射性セシウムがどのように移動するか調査しました。
その結果、放射性セシウムは事故からおよそ半年はおもに雨水によって、その後は、落ち葉が分解されたことによって土壌に移っていたことが分かりました。
しかし、その放射性セシウムが、深さ10センチの場所まで到達した割合は、毎年0.1から0.2パーセントに過ぎず、研究グループは、地下水によって森林から周辺地域に流出するおそれは低いとみています。
研究グループの中西貴宏研究員は、「土壌に蓄積した放射性物質は、深くまで移動しにくいことが分かり、除染の判断をするときなどの有益な情報になる」と話しています。
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