〔外為マーケットアイ〕ドル/円こう着、米緩和縮小開始までは仕掛けにくいとの声

2013年 10月 29日 14:53 JST
 
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[東京 29日 ロイター] -

〔外為マーケットアイ〕

<14:51> ドル/円こう着、米緩和縮小開始までは仕掛けにくいとの声

ドル/円は97.54円付近でこう着。目立った商いはみられない。月末が迫り、朝方は輸出企業の売りが観測されたが、午後はほとんど出ていないという。株安が圧迫要因として意識されているものの、円高は強まらず、200日移動平均線(29日=97.43円)でサポートされている。

大手証券の関係者はきょうから開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)後もドル/円が大きく動くとは考えにくく、当面は95―100円ないし96円―99円のレンジで推移すると予想する。「(FRBの)テーパリング(緩和縮小)が始まるまでは、なかなか仕掛けづらい」と指摘した。

<13:56> ドル97.58円付近、IMF当局者の発言には反応薄

ドル/円は97.58円付近で停滞。国際通貨基金(IMF)アジア太平洋局副局長のジェリー・シフ氏の発言が伝わっているが、目立った反応は出ていない。

IMFの対日経済審査団を率いるアジア太平洋局副局長のジェリー・シフ氏は29日、日銀が追加緩和する場合、国債やETF(上場投資信託)の買い入れを増額する余地は依然としてある、との見解を明らかにした。ロイターとのインタビューで述べた。

シフ副局長は一方で、日本経済は正しい方向に進んでいるとも述べ、日銀が現在、追加的な刺激策を講じる必要はない、と主張した。一部で浮上している日銀のモーゲージ担保証券(MBS)買い入れ構想については、市場規模が小さいため現実的ではないと述べた。

為替相場については「中期的な実質実効為替相場でみて、円は幾分過小評価とのIMFの見方に変更ない見通し」とした。

<12:48> ドル97.48円に弱含み、日経平均の下げ幅拡大で圧迫

ドル/円は弱含み。97.48円まで下落した。日経平均株価 が後場入り後に下げ幅を急拡大すると圧迫された。ただ、ドル/円は午前の安値97.46円は下回らずに下げ渋っている。

<11:27> ドル97円後半、11月決算の海外ファンド勢は戦意喪失か

ドルは97.65円付近で方向感に乏しい。仲値公示付近では目立ったフローは見られなかったという。ユーロは134.55円付近で堅調。

前日のニューヨーク市場におけるドル/円の取引レンジは97.56―97.79円、ユーロ/ドルは1.3775―1.3817ドルと、両通貨ペアとも極めて狭いレンジに収まった。背景は、ドル安トレンドのなか、海外ファンド勢が総じて戦意を低下させていることだという。

「FOMC前に動きたくないということもあるが、今年前半に円ショートを積み上げてきたファンド勢も、ドル安トレンドが続く中で身動きが取りづらい」(FX会社)。

11月初旬に発表される10月の米雇用統計が予想より悪くなければ、円ショートの積み増しもありうるが、予想を下回る結果となった場合には、円ショートの巻き戻しが起きる可能性もあり、11月決算を控えたファンド勢の動きが警戒されている。

<10:25> ユーロ1.37ドル後半、中期的に1.35―1.40ドルのレンジで安定か

ユーロ/ドル は1.3790ドル付近で堅調。朝方の安値は1.3760ドル付近だった。

ユーロは前週末に1.3833ドル付近まで上昇し、約2年ぶりの高値を付けて以降、小幅な下方調整を経たものの、底堅さを維持している。

ドル安の流れが続く中でユーロが受動的に買い進まれてきたが、「足元では欧州の状況も改善しており、ユーロ高をサポートする材料が後からついてきた。1.35ドルは強いサポートとみられ、ユーロは当面1.35―1.40ドルの間で安定しそうだ」とFXプライム取締役の上田真里人氏は予想する。

ユーロ/円 は134.62円付近でしっかり。朝方の安値は134.28円付近だった。

<09:17> ドル97円後半、月末応当日の実需の動きに注目

ドルは97.56円付近で若干上値が重い。この日は月末応当日であり実需サイドの需給バランスが注目されるが、仲値公示まではある程度は下値がサポートされるとみられている。他方、序盤の株安によりユーロ/円は134.48円付近まで軟化しており、ユーロ/円などクロス円相場の下落がドル/円の上値を抑える可能性がある。   

経済産業省が発表した9月商業販売統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比3.1%増の11兆円と、2カ月連続で増加した。   機械器具小売業のみが減少し、各種商品小売業、自動車小売業、その他小売業、燃料小売業、衣服・身の回り品小売業、飲食料品小売業、医薬品・化粧品小売業が増加した。為替相場の反応は限定的。

豪準備銀行(RBA)のスティーブンス総裁は29日、交易条件の悪化を考えると、豪ドル は将来のいずれかの時点で大幅に下落する可能性が高いとの見解を明らかにした。

豪ドルは同総裁の発言を受けて0.9575米ドル付近から0.9525米ドル付近まで下落しているが、同総裁は同じ趣旨の発言をこれまでも繰り返しており、「インパクトが次第に弱まってきている」(外銀)との指摘も出ていた。  

    

<08:15> ドル97円後半、FOMC前の調整売り一巡

ドルは97.68円付近で動意薄。ユーロ/円は134.64円付近で小動き。

きょうから2日間に日程で始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた利食い売りや調整売りは前日までに一巡したもようで、短期筋は動意に乏しい。

一方、月末応当日であるこの日の約定分の取引は月末が受け渡しとなるため、仲値公示にかけては実需のフローが予想され、相場を左右する可能性があるという。

ロイターが前週22日に、米プライマリーディーラーを対象に行った調査によると、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和の縮小開始は来年3月以降になるとの回答が大半を占めた。

<07:45> きょうの予想レンジはドル97.20―98.20円、株価や中国の短期金利動向を注視

ドル/円は97.70円付近、ユーロ/ドルは1.3785ドル付近、ユーロ/円は134.68円付近。

きょうの予想レンジはドル/円が97.20―98.20円、ユーロ/ドルが1.3730─1.3830ドル、ユーロ/円が134.10―135.30円。

28日のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅に上昇したが、米連邦準備理事会(FRB)が現行の金融緩和を来年まで継続するとの見方から、主要バスケットに対し9カ月ぶりの安値圏にとどまった。

市場は、きょうから2日間の日程で始まる米連邦市場委員会(FOMC)に関心を寄せている。金融政策の変更は見込まれていないが、「米政府機関閉鎖による景気指標の悪化が懸念される中、タカ派のメンバーにスタンスの変化があるのかが注目される」(外為アナリスト)という。

きょうはまた、株価動向と中国の短期金利動向が注目されている。前日の東京市場では、株価の上昇は材料視されなかったが、株価の下落や中国短期金利の上昇にはリスク回避的な動きで敏感に反応する可能性があるとみられている。

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*統計に基づく世論調査ではありません。