★「反日・反韓の正体」〜「左翼の天性は、傲慢、偽善、憎悪心! 」統一日報〜
左翼の天性は、傲慢、偽善、憎悪心! 趙甲済
1.左翼たちの3つの共通した特徴は、傲慢、偽善、憎悪心だ。 無知なのに傲慢で、悪質でありながら善の振る舞いをし、憎悪心で武装して権力闘争に没入する。彼らを制圧するわれわれの武器は、真実、正義、自由だ。
2.2008年の狂牛病乱動のとき、MBCがやった扇動屋の役割を今は検察と民主党がやっている。検察と民主党が共助するように拡散させているインターネット・コメントやツイッターに関連した情報は、歪曲、捏造、誇張されたものだ。5年前と違うのは朴大統領の姿勢だ。
3.最も大きな無知は自分の無知を知らない無知だ。有識の核心は、自分が知らないことがあまりにも多いということを知ることだ。自分が知っていることと知らないことを区別し、知らない分野はよく知っている人を見つけて聞いてみる姿勢、これが有識だ。(統一日報)
統一日報:守る会の三浦小太郎氏は、民主主義の立場に立つ在日コリアンの言論の場として、「統一日報」を発行し続け、朝鮮総連と民団との無原則な和解に断固反対し続けてきた姜昌萬氏を講師に招き、また拉致被害者の「救う会」も朝鮮半島の赤化統一をめざした北朝鮮に対し、朝鮮半島の自由統一をめざし在日メディアとして朝鮮総連・北朝鮮と戦ってきた姜昌萬(カン・チャンマン)統一日報社長をお招きし、北朝鮮による拉致は北朝鮮による韓国併呑を狙った過程で起こったものであること等の講師としての集会を開催しています。チャンネル桜、頑張れ日本行動委員会の
11.6アジアに自由と平和を! 尖閣諸島侵略糾弾!中国のアジア軍事覇権糾弾!「ノーベル平和賞」劉暁波氏の釈放を! 「自由と人権 アジア連帯集会」 & デモにも「統一日報」の論説委員の方が参加されています。
私は下記の記事や、追記の拉致はテロという「統一日報」の記事の方がよほど、日本の現在の偏向マスコミよりも冷静で先を見据えていて事実を明らかにしていると思います。
まして、朝鮮歴史の専門家も政治問題や中国問題や拉致問題の専門家もいない在特会のデマ主張などは、その足下にもおよびません
※「統一日報」は統一教会と関係ありませんのでお間違えなく
もちろん「統一日報」は韓国の立場のメディアで韓国の国益を重んじる立場で記事を書かれていますから、
日韓併合時の歴史認識、慰安婦や徴用の問題については、日本の保守とは認識が異っていますが、そこは立場上、一致しないのは当然でしょう
し、日本の国益の立場でものを考える私は、すべてにおいて「統一日報」の立場や記事を100%そのまま同調するはずはありませんが
今の韓国の反日の正体、そして韓国の正常ではない状態について
も民団についても批判されていますし非常にわかりやすい記事です。
また「救う会」と「現代コリア研究所」の中の人間関係であるとか、意見の違い等での分裂等については詳しくないのでわかりません。
しかし、反共産主義の立場を貫き、拉致問題をテロと呼び、北朝鮮問題、拉致問題について日本人の多くが見落としがちな視点で有用な情報を多く提供されている事、違う視点で冷静に考えるきっかけになる記事は多いと思います。
「統一日報」は日本は憲法改正をすべき、集団自衛権を行使すべき、と主張しています。在特会会長が 不逞鮮人などというのは意味がわかりません。在特会を批判するものは不逞であるらしいです。在特会会長と信者から見れば私も不逞な輩なのでしょう
私は、反共産主義であり、愛国者ではありますが
何もかも戦前、戦中はまだしも、戦後の日本政府、日本の教育において日本人すべてが正しく、他国が劣っているというような日本人ならば
悪いことも間違ったこともしない、日本人の犯罪や間違いをふたをしてみないようにし、他民族より優れているというような盲信的な論調は支持していません。
無論、武士道や大和魂の精神、日本人の美徳、伝統文化は素晴らしい。
しかし、戦後、日本の社会、特に日教組教育によって、愚かな日本人が
大量生産されている現実に目を背けてはならないし、立ち直らなければならない、教育を変えねばならない。
自分の子供、赤ちゃんを虐待して殺す若い夫婦、不倫だ、金だと
欲望にまみれている人たち、昨日は、生きたままのネコに火をつけて
殺すような人間がいる、人間とは思えない犯罪も多い。
小さな教え子に性的な行為を強要し罰せられない教師がいる。
親を殺す人間がいる。
子供たちや若者だけでなく、大人の陰湿で執拗な他者へのいじめ
これらの日本人が多くいる現実で、日本民族はすべて正しい、他民族は愚かだ、犯罪者だなどと日本人だけを賛美はできない。
在特会会長は、この「統一日報」を不逞鮮人メディアなどと呼んでいる。「統一日報」が拉致問題、北朝鮮をテロと呼び、左翼を糾弾している団体であるのにもかかわらずこのような見方しかできないのであれば、在特会は中国共産党や北朝鮮に踊らされているようにも見える。
日韓断交デモに参加してすべての韓国人や在日の人が反日だ、不逞鮮人などと在特会のデマに踊らされて参加している人間が、
真の中国共産党、拉致問題に長年かかわってこられた団体や人間の
講演会や著書、長年の活動などをひとつも学びもしていないで
本質も知らずに、デモだ街宣だと街頭で、無知を垂れ流し、自分たちよりよほど、知識のある在日のジャーナリストの方、保守系の在日の方までを街頭でののしり、侮辱するのは整合性がまったくないし愚かな事で恥かしい事であると思う。
また安倍晋三首相の昭恵夫人が日韓交流イベントに参加された事を書かれた昭恵夫人ご本人のフェースブックへの批判中傷、罵詈雑言は
ひどかった。
一度、歴史認識等を抜きにして、冷静に下記の保守系「統一日報」の
論調、韓国の保守系論説をよく読んでみるといいと思う。
「統一日報」は、慰安婦問題と
また「統一日報」にも紹介されていたが帰化された 在日2世の金田健市さんの 「日本人より、日本人らしい、元在日朝鮮人」という著書がAmazonなどで、発売されています。朝鮮学校の校風になじめず、浮いた存在であったことで「ゆがんだ人格形成」となったと振り返られていると記事は書いていますが、まだ読んではいませんが日本におられる在日の三世、四世、五世の子供たちも読んでみるといいと思います。
ただ、もちろん著者の方の、慰安婦問題、朝鮮学校支援等については、
私とは認識はまったく違いますが、それは、立場が違うので当然でしょう。けれども日本人として生きる決意と地元で地域の方々に貢献され、ご皇室に敬意を表し、伝統を大切にするという部分は共感します。
http://news.onekoreanews.net/detail.php?number=73309&thread=01r05
在特会を盲信する人や、日韓断交デモに夢中になっている人は
下記を冷静に読んでほしいですね。
私が在特会を否定すると、誹謗中傷されますが、
私は、カトリックですから、
ずっと反共産主義です。そして 北朝鮮拉致問題、中国共産党
日教組の問題の追及が私の根本です
もちろん日本の国益や子供たちの未来を一番に考えていますから、
何をどういわれても揺らぐことはありません
もちろん竹島問題等、韓国には問題がたくさんあります。
その部分は抗議しますが、まず優先すべき問題は、一国も早く拉致被害者を奪還する事、拉致解決のためにはどうすべきかを考えなくては
なりません。
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「反日」「反韓」の正体
日本リーダス協会の労政フォーラム2013年10月
日韓国交正常化以来、両国はアジア自由主義陣営として友好関係を保ち、東アジアの安全障環境の安定的発展維持に協力してきました。
朴槿惠大統領が就任し、日韓関係は好転するであろうとの期待が日本人の中に広がりましたが、残念ながら現実には、いまだに首脳会談が開催されず、むしろ両国関係は厳しく悪化する方向にあります。
民主主義と市場経済という価値観を共有する両国にとって、お互いの国益を損なうと考えますが如何でしょうか。
◆いまも続く韓国の戦争状態
洪 日韓両国は東アジアで自由民主主義体制を護るために協力してきた。確かにそういう側面もありますが、一方でそう言い切れない現実もあります。
つまり、自由民主主義のために一緒に肩を並べて戦ってきたというのは、実は虚構です。いまの日韓葛藤の原因はひと言でいえば、「韓国の長過ぎた戦争」と「日本の長過ぎた平和」にあります。韓国は建国以来戦争をしていますし、日本は一九四五年以降、戦争を経験することなく平和です。この両国が歩んできた歴史には大きな差があるのです。それを日本では感じていない。日本は平和な国であったから、隣国もそうだろうと思っているように見られます。実際に、日常ではソウルの街を歩いても東京都との差は感じられません。
一方、韓国は長過ぎた戦争でおかしくなりました。ストックホルムシンドロームという症状があります。ご存知の通り、拉致・誘拐され監禁された被害者が、極限状態の中で犯人に同調し連帯感を抱くようになることです。人間は異常状態が長く続くと、それが「正常」になってしまうのです。自己免疫症と同じようなものです。つまり、人間の免疫体系がおかしくなって、外からの侵入者ではなくて、正常な細胞を攻撃する。戦争が長すぎるとそういうことが起きるのです。敵と味方の区別がつかなくなるのです。
は一九四五年以降、戦争を続けています。建国は一九四八年、「六・二五戦争」は一九五〇年ですが、建国の前の五年間も暴動と内乱がずっと続きました。
戦争はいまも続いています。韓国では九月五日に統合進歩党の現職国会議員である李石基が内乱陰謀などの容疑で逮捕されました。建国以来、現職国会議員が内乱陰謀罪で逮捕されるのは初めてです。これは国会議員が、要するに反逆のテロ組織を作っているということです。
統合進歩党は、議席は六席で第三党です。昨年の総選挙で十三議席を獲得しましたが、分裂していまは六議席になったのです。捜査が進めば、この第三党全体が内乱をもくろんだということになりそうです。その党が国会に議席を持っているのです。
スターリンが第二次世界大戦後、占領地に作った体制で、いまも残っているのは平壌だけです。太平洋戦争後、韓半島は、スターリン、毛沢東、金日成によって、暴動と反乱が起き、それが全面戦争になって、停戦後は、韓半島は米ソの冷戦よりはるかに激しい冷戦下におかれます。
一般的にはソ連邦が解体されるまでを東西冷戦と言いますが、韓半島における一九五三年の停戦協定以後の休戦状態は、東西冷戦は「平和」と言えるほど激しい戦争でした。
北側は韓国の大統領たちの暗殺を謀り、最近では哨戒艦を撃沈させたり、民間人が住む島にロケット砲を打ち込んだりする挑発を続けてきました。日本からみれば韓国も日本と同じ平時と思うかもしれませんが、韓国は全く違います。長過ぎた戦争の末、国会議員が内乱をもくろむ、そういう状況になっています。
韓国は正常ではない状態がいまも続いている。そして、それを平常化するためには、その戦いに決着をつけなければならない。その相手というのはつまり…
洪 最終的には平壌の「金氏王朝」であり、その暴圧体制を後押しする中国共産党です。そういう意味で、日韓が安保協力をしてきたというのは一種の虚構です。いま日本では韓国が日本の宿敵である中国に傾いていると言う人が多い。なぜ、韓国が日本の敵である中国に親しみを持ち、まなざしを送るのかということでしょう。
それは少し違いませんか。なぜなら、それは韓国の一つの戦術でしょう。その方がいまはベターと判断するから、朴槿惠政権は非常に急速に中国との関係に熱意を示しているのではないですか。
◆朴槿惠大統領が日本に不信感を抱く理由
洪 韓中関係は非常に複雑です。朴槿惠大統領は中国語を勉強するなど、確かに中国に好奇心がありますが、何故日本に対して冷淡なのかということを考えてみると何か理由がある筈です。これは、あくまで個人的な推測ですが、ご承知のように朴槿惠大統領の母親は日本を経由して送られた北の刺客によって殺害されています。北朝鮮の指令を受けた在日韓国人文世光が暗殺を実行しました。
元々、朴正煕大統領の暗殺を狙ったのが、かわりに妻が撃たれた。つまり朴槿惠大統領の母親です。犯人は、高校時代の知人である日本人女性を利用して、女性の夫名義で日本人のパスポートを不正に取得し、拳銃は大阪の高津派出所で盗んで狙撃を実行したのです。
問題はその後です。当然、韓国政府は徹底した調査と背後関係者の処罰を日本に求めました。しかし、日本はそれを拒否したのです。拒否して、当時の日本の外務大臣が国会答弁の中で「客観的に見て、韓国には北朝鮮による脅威はない」とまで述べました。それによって、韓国では、日本と国交断絶寸前にまで至ったのです。
要するに、朴槿惠大統領は日本に対して好感が持てなくてもおかしくない。韓国当局は、文世光が朝鮮総連の施設に収容されて訓練を受け、パスポートの取得から拳銃の入手まですべてを把握し、日本当局に徹底した調査と、暗殺指示を出した者の処罰を求めたら、日本当局はそれを拒否した。それが朴槿惠大統領の日本に対する不信感につながっているのではないかと推測します。
韓国は人類歴史上最も長くて厳しい冷戦を闘っています。その時、 日本では大勢の政治家をはじめ、あらゆる分野の人々が朝鮮総連や北の肩を持ちました。甚だしくは、日本人を拉致した北朝鮮のスパイである辛光洙を、在日韓国人の政治犯だとして、多くの日本の国会議員が署名して、盧泰愚大統領に釈放の嘆願書を送った。話になりません。平壌の指令で日本から韓国に入って逮捕されたスパイを政治犯だから釈放せよと、日本の政治家たちが韓国へ圧力をかけたのです。
さらに、日本では、金大中のような者らを民主化の英雄のように持ち上げました。結果、大統領になって金大中は、ありとあらゆる方法で韓国の左傾化を促しました。 振り返って見ると韓国を左傾化させるように押し付けたのが、実は日本とアメリカのリベラルですよ。
年配の韓国人たちがいまも鮮明に覚えているのは、ソウルオリンピックの前、一九八七年に起きた大韓航空機爆破事件の真相が明らかになるまでは、日本では、北はまともな国、韓国は軍事独裁国家と平気で喋る専門家が多かった。だから、韓国から見れば、正直、当時の日本は自由主義陣営の裏切り者に見えたのです。
ソ連が日ソ不可侵条約を破棄し、六十万人以上の日本人を捕虜としてシベリアに連行、抑留し、一割はそこで死にました。それなのに、日本は抑留者たちを取り戻した後、五年もたたないうちにソ連と和平を結んだ。 自民党政権がそれをやりました。
一九七二年、日本は、紅衛兵の中国と国交正常化をしました。韓国から見れば、日本の外交は目前の利益が最優先でした。つまり政経分離と全方位外交を訴えてきた日本が、韓国は親中だなどと詰るのは、韓国からみれば大国主義の発露であり、国家的健忘症とも言いたいところです。
もちろん共産党独裁は敵です。韓国は自由民主主義国家ですから。ただ、一九四五年、日本が敗戦した時から、一九八八年、ソウルオリンピックまでの四十三年間は、韓国は本当の島国になってしまうのです。大陸とはハガキ一枚、電話一本通じなかった。完璧な断絶でした。いまの韓国は断絶の島国という異常状態を解消する過程なのです。共産中国に追従などとんでもない話です。
北と中国は一緒に戦ったという血の同盟を結んでいます。北朝鮮は血の関係、血の同盟を結んでいるとことあるごとに言っています。
北朝鮮にとっては、それを大事にしたいという思いは変わらない。それに対して朴槿惠大統領は中国に接近することによって、政治的にゆさぶりをかけている。こういう戦術的な部分があるのではないかと思いますがいかがでしょう。
洪 韓国はソウルオリンピックの後、盧泰愚大統領就任以降を第六共和国といいますが、ソ連、中国、東ヨーロッパと国交回復を結びます。それは北を孤立させるための戦略でした。いま第六共和国で、朴槿惠大統領は六人目の大統領ですが、韓国としては平壌と北京の関係を切り離す、楔を打ち込むという政策を続けており、「一定の成果」は出てきています。
問題は、中国の力が二十年前と変わったということです。韓国の思惑と中国の思惑が衝突し、国力を大きくした中国は韓国の思惑を逆手に、韓国を取り込もうとしているのです。
さて、いま日本のマスコミもそうですが、韓国の最近の姿は、つまり反日から反日へとどんどん悪循環している。マスコミを中心にした悪い循環。それがどんどん国民の中に拡がっていく。最近の反日感情の極めて核心的な物は何か。例えば、日本の安倍政権に対して、右傾化した軍国主義の復活だとかいう声もあるようですが、率直にどのように感じているのでしょうか。
◆反日・反韓は「感情」ではなく「イデオロギー」
洪 韓国は中国と北を分離し、平壌を孤立させる戦略を、一九九二年の中国との国交正常化の時からとってきました。もちろん、 中国も北も同じ戦略です。韓国と日本、日本と米国、韓国と米国を分断させるのが第一の戦略目標です。
日本社会はそういうことに鈍感です。
北にとって、そのためには何が一番有効か。それは韓国で反日を煽ることです。韓国と日本を分断させること。それが平壌と中国の戦略の第一です。
韓米には相互防衛条約があります。韓日間にはありません。この脆い接点を攻略することが、中国共産党と平壌の基本戦略です。
韓国が、日本に対して中国共産党や北側の代理戦争をやってきたとも言えます。日本はあまりにも平和で、日本の立場で物事を見るから現実が見難くなります。 中国共産党と平壌は何があっても日韓関係を破綻させなければならない。そのために動員できる全てを使う。
いまの「反日」の背後に共産主義独裁体制の戦略があることが分からないと、日韓関係に答えが出ないのです。
熱があるからといって解熱剤を処方する対症療法では駄目なのです。いまの世の中は遺伝子をみる世の中ですが、反日の原因は何なのか。日韓の学者やメディアはこういう側面を全く見ないのです。 植民地支配だの、国民感情だの、そういう反日的な論理を生産するのが共産党であり、平壌、朝鮮総連なのです。そして彼らに踊らされ同調する日本の左翼なのです。これを冷静に見ないといけない。いわゆる反日、反韓は感情ではなく、イデオロギーなのです。そういう
共産側の対米戦略、対日戦略の第一が反日を煽って韓国をアメリカや日本から切り離すということなのです。
次の話に参りましょう。歴史認識の問題についてです。歴史認識というのは、たとえ隣り合わせの国でもお互いの歴史は違います。その歴史認識が一致するということは、はたしてあり得るのでしょうか。(続き)
健全なる両国関係の構築を目指して‐洪熒・統一日報論説委員
日本リーダス協会の労政フォーラム2013年10月
次の話に参りましょう。歴史認識の問題についてです。歴史認識というのは、たとえ隣り合わせの国でもお互いの歴史は違います。その歴史認識が一致するということは、はたしてあり得るのでしょうか。(続き)
◆世論工作に煽動された両国
洪 認識の一致は難しい。自由民主主義を信じるのかの問題ではないでしょうか。アメリカがソルジェニーツィンを支援し、ポーランドや東ヨーロッパをバチカンと一緒に支援したのは、全てが自由民主主義体制を護るための闘いでした。歴史認識とはまさに共産主義をどう捉えるべきかという側面があります。
全体主義独裁国家は歴史を塗り替えるのは簡単です。共産主義独裁のプロパガンダの最優先がまさにそこからはじまるのではありませんか。東西冷戦時、駐日ソ連大使館は何をやりましたか。 ソ連が最も重視したのは、日本の世論工作です。イタリアの共産党創設者のひとりアントニオ・グラムシ、彼は資本主義が定着した先進社会において革命は、文化の陣地を掌握しなさいということを言っています。結局は文化戦争であるということです。
韓国でいま最も頭が痛い問題も、韓国の左翼、先程申し上げた内乱陰謀罪に問われている李石基らは、韓国は「失敗した国」で、北韓は成功した国という歴史認識です。韓国の基礎を作った李承晩・朴正煕大統領を悪者だとまで言っているのです。反日どころの話ではないのです。
韓国の反日は、反逆勢力の反韓煽動の一%もいないのです。
でも日本は、虫メガネや顕微鏡でみるように韓国の反日を探し出して騒いでいる。韓国にも日本以上に自虐史観はあります。例えば、二〇一〇年に起きた、韓国の哨戒艦「天安」が撃沈された事件、韓国の若者の半分は北側によるものではないと言っているのです。
日本のメディアと日本社会は、世の中を正しく観察して分析する能力に問題があるように思えます。日本のメディアなどは顕微鏡で、韓国で反日を見つけるために取材する。顕微鏡で見ればどこでもたくさん見つかります。それで、韓国は反日の国だというのです。
しかし、韓国からも若者も含めて多くの人が日本へ来ているでしょう。その人たちは日本を見てどう評価しているのですか。
洪 実は、今年は朴正煕大統領が韓国の全ての高校で日本語を教えるようにしてちょうど四十年です。韓国の高校生の七割以上が日本語を勉強しました。日本の国際交流基金のホームページを見ればわかります。 韓国の高校生がいまも半分以上が日本語を第二外国語として選択するといっても、日本社会はそれを一切無視して、顕微鏡で反日を探して回る。
本当の専門家なら、数年先を見ます。ところが、メディアは一ヶ月先も見ていません。と言うより報道しないのです。だから、 専門家たちがいくら説明しても、一般市民には届かない。
いま、韓国メディアの九割は左傾化しています。専門家たちが、以前から指摘してきたことですが、 日本の日教組が日本を滅ぼしたと言われていますが、韓国の「全教組」は日教組より何倍も戦闘的です。この左翼の全教組が「反韓・反日」教育をするのです。彼らは自由民主主義体制に敵意を持つように教えるのです。そういう闘いがずっと行われているのです。反逆的教育を直ちに是正しないと韓国自身が滅びるということです。
結論は北の二千万人を解放するのです。六十年以上の分断で、北の若者の平均身長は韓国と比較してはるかに低くなりました。文明社会でこういうことがあり得ますか。
余りに長い平和を享受してきた日本から見れば想像もできないことです。韓国は長過ぎた戦争と間違った教育で自己免疫症になっています。
国家の免疫体系が侵されると司法もおかしくなります。
韓国では判事と検察もおかされています。スパイと反逆者たちを愛国者として覆す左翼弁護士たちの跋扈はもちろん、信じられないような判決が出ています。彼らが愛国者なら私は犯罪者にならなければならない。司法の故障は、国家的自殺になります。国を自殺に導くような判決が出ているのです。
それは、知識人の中でも専門的に勉強している人がそう思うのであって、韓国国内でこういった意見は少数派ではないのですか。
洪 二十世紀初頭の西欧もそうでした。内戦を招いていると言えます。 韓国の保守勢力は国家が自殺しないように闘っています。それから、歴史上、非ヨーロッパ文明の中で、唯一自由民主主義の革命を成したのが韓国です。これが失敗すれば他の後進国には希望がなくなるかもしれません。
日本はもう七十年近く戦争をしていないから、ある意味で安全保障のDNAが完全に退化したかのようにも見えます。長過ぎた平和の弊害です。
ここで、大事なことを聞きたいのですけれど、安倍内閣になり、憲法改正や集団的自衛権が議論されるようになりました。自民党は以前から自主憲法の制定を党是としており、安倍総理が取り組もうとしています。そして、諸外国からは日本の安倍首相は軍国主義ではないか、憲法を変えて戦争ができる国に変えようとしているのではないかと、韓国でもことさら大きく扱われているように思いますがいかがでしょう。
◆改憲・集団的自衛権行使をすればよい
洪 国際的に日本が軍国主義に戻るというキャンペーンの震源は共産側です。日本の三倍以上の軍事費を使う中国が日本の軍事大国化を云々言うのはおかしな話です。うそや煽動に騙されないように韓国社会の健全な抗体が活性化しています。
日本からはそれが見えないでしょう。日本のメディアは顕微鏡で反日探しばかりをしているのですから、当然見えません。
それから、日本の集団的自衛権の問題は日本社会が決める問題でしょう。憲法改正も同じです。六十数年も改正できないことは外国にその原因か理由があるのではありません。
日本国内の問題を外圧のせいにするのは適切ではありません。 自国の憲法をつくるのだから。外から見れば日本社会は非常に便利です。何でも憲法のせいにすればいい。そして憲法は改正しない。本当におかしなことです。集団的自衛権はそもそも何故問題になるのか。
韓半島は南北に分断されて、東西冷戦の時も共産陣営が全力を尽くして左傾化して取り込もうと、ありとあらゆる工作をしました。そういう危機を乗り越えてきた世代から見れば、いまの日韓関係は十分管理できると思います。落ち着いてみれば、これは時間が必要な問題ですし、原因が分かれば治療し治ることです。
日本のマスコミでは日韓の歴史観の違いを、歴史戦争であるとまで報道していますが、それを仕掛け増幅したのが共産側の戦略です。一九五三年以降、日本にも韓半島の南北二つの司令部が存在します。つまり、韓半島の冷戦が日本に拡大されているのです。国連軍司令部の後方司令部がキャンプ座間にあります。一九四五年に国連が出来て、国連軍司令部は歴史上ただ一つです。PKOとかPKFではなくて、国連の集団安保で戦争をした国連軍司令部は韓国で戦った一つだけです。その後方司令部が日本にある。
普天間基地も韓半島で戦争が起こった時に、第一に対応する基地なのです。それを日本政府は、国連、アメリカ、韓国と相談することなしに、最低でも県外と言った。これは深刻な問題です。
この国連軍後方司令部は、戦時下に機能します。戦場へ物資や兵力を送り支援する。しかし、休戦になると休眠状態になります。
日本にあるもう一つの司令部は、朝鮮総連です。朝鮮総連は、平壌、モスクワ、北京が東京に構築した前線司令部的存在です。彼らは、冷戦の為の戦いをする。一九五三年に国連軍後方司令部は事実上機能を縮小し、休眠状態に入った。一方、
平壌の指令を受ける朝鮮総連は、政治謀略扇動戦の司令部になります。それはいまも続いています。
そしてこの朝鮮総連が、戦後日本社会の風潮を利用して日本のメディアを支配しました。 それで、南は軍事独裁、北は楽園といった偽りのプロパガンダを流したのです。
その時代の記者たちはそのように書いて、後から入ってきた後輩たちも全部先輩に学んでいくから、結果は明白です。
それから、自民党政権の時に、日韓の政経癒着だのというのは誰がやったのですか。日本の中の反韓勢力がいつも火をつけたのでしょう。
戦争や「歴史認識」のことをしつこく悪化させたのは朝鮮総連が中心となって組織した日韓の「反韓連帯」です。それと組んだ日本のメディアです。全てはそこから始まっているのです。
だから、 ミャンマーのラングーン爆弾テロ事件も、北の核開発も、拉致も庇い続けてきたのは、最終的にたどっていけば朝鮮総連でしょう。それからそれと組んで、やってきた日本の左翼です。だから、日本が反韓工作・キャンペーンの基地だったのです。そういうことがわからないと頭が混乱します。
いまの日韓の状況というのは、日本からみても、韓国からみても決して正常な状態ではありません。このような状況を克服し、発展的な両国関係を構築するために、いま何がなされなければならないでしょうか。
◆健全なる両国関係構築のために
洪 まず、常識に戻ることです。日本も韓国もお互いに正常な国になることです。そうしてから正常な関係を作る。日本も正常ではない。
日本は憲法改正をして、普通の国に戻る準備をしているし、韓国は早くこの長い戦争に勝って正常な国になりたい。日本も正常な状態ではない。韓国も当然正常な状態ではない。つまり、正常ではないもの同士が、どうして正常な関係が築けるのかということです。
我々が考える、韓国の正常な状態は一つです。それは、北を解放することです。北からの戦争の脅威をなくし、北の奴隷状態の同族を解放するのが正常です。
日本は、日本が望ましいと思えるような状況を作ればいいのです。憲法改正が必要であれば、憲法改正をすべきです。
まず互いに正常化のための努力をする。政経分離です。グローバル化のいま、経済は一つになっています。その経済の生態系は尊重することです。
これは、経済面では価値観が共通しているのだから、そういう意味で、政経分離でお互いの国益をかけて経済の面で豊かになろうと。
洪 常識的に考え行動するということです。互いに国益という言葉に興奮せず私は東アジアが正常な状態になってほしいです。それが先進国ですし、真の平和の安定ではないでしょうか。二〇二〇年東京オリンピック開催が決定したのは喜ばしいことです。だからオリンピックもやって、経済も良くなって、正常な国になるのがまず先です。オリンピックはいいきっかけです。
ただ、いま韓国の経済は政治に左右されています。普遍的な福祉というのは社会主義を意味します。ポピュリズムは、選挙で票を取るには一番都合がいいわけです。ポピュリズムの軌道修正が物凄く難しい。日本のアベノミクスが雰囲気としてはうらやましいです。日本には足りない部分もあります。だけれども、TPPで大きく変わると思います。より開かれる体制となる。
韓国もTPPに参加するでしょう。それをやらなければ韓国は発展しません。だから、排他的になってはいけません。日韓を含めた太平洋全体が開放的になるべきです。
そして、落ち着いてやるべきです。韓国はグラムシの末裔たちの「陣地」を奪還するまでは反日の問題を止めません。我々がその「従北」の陣地を奪還しない限り、日韓両国関係の発展は難しいと覚悟せねばなりません。
韓日関係において非常に難しい状況です。韓日関係の改善に出る瞬間、左翼・従北(北に盲従する反逆勢力)勢力が大統領を攻撃します。いずれ朴大統領は両国関係発展の決断をしますが、そのためには先に亡国の従北勢力を完全に制圧しなければなりません。
*本稿は九月十日にインタビューしたものを編集部の責任においてまとめたものである。
編集・石川
拉致はテロ 忘れるな 統一日報 社説(2007年4月4日発行版)
「従軍慰安婦」問題が、意外なところで意外な形で再浮上している。
米国議会で、対日非難決議が行われようとしているのだが、これには、さしもの日本も驚きを隠せずにいる。
米下院外交委員会に、日本への謝罪を求める決議案を提出したのは日系のマイク・ホンダ議員(民主党)で、提出者リストにはクリストファー・スミス(共和党)、デビッド・ウー(民主党)議員ら7人が名前を連ねている。また、下院外交委員会のエニ・ファレオマバエガ・アジア太平洋地域環境小委員長と、ペロシ下院議長が決議案を支持しており、ホンダ議員らは、安倍首相の5月初めの訪米に合わせて、4月中にも本会議採択を目指している。本会議を通過するのは間違いないと見られている。
違う次元へ広がる波紋
だが、この問題が真に重要であるのは、波紋が違う次元へと広がっていることだ。たとえば、米国世論に影響力を持つタイム誌が、従軍慰安婦問題と日本人拉致問題を同断していることに表れている。
「日本は自国が行った何十万にも及ぶと見られる性的奴隷(ほとんが朝鮮人)には疑問を投げかけておいて、北朝鮮に対しては、一握りの日本人拉致問題の完全解決を要求している。4半世紀も前の拉致問題が、安倍政権になってからの対北朝鮮外交で、核問題以上に重要になった。これは健全とは言えない」
従軍慰安婦問題は図らずも、6カ国協議にも影響を及ぼしている。先のハノイにおける日朝作業部会で、宋日昊北朝鮮代表は「拉致問題は解決済み」としながら、朝鮮人強制連行問題や従軍慰安婦問題を持ち出し、これに対する補償は経済協力とは別に実施すべきとの主張を行った。
宋日昊代表は2002年10月にも「日本が行った残虐行為の規模と残忍さにおいて、我々の拉致問題は比較にもならない」と発言している。宋日昊代表がハノイで再びそうした発言を行ったのは、明らかに米国内の動きを見てのことだった。日本のメディアにも「拉致問題を日朝の不幸な歴史から類推すべきだ」などいう主張が現れた。
結論から言うならば類推すべき事柄ではない。そもそも位相が違うのだ。かつての日朝間で起きた朝鮮人強制連行などは、それがどれほど残酷な出来事であったにせよ、帝国主義日本と植民地朝鮮という関係上では起こりえた不幸であったし、日本の行為の意味そのものは不明なことではなかった。だからこそ、戦後総括の土台も準備できるし、日本は今も、戦後処理の不十分さをアジア諸国から批判されてもいる。
了解不能な日本人拉致
しかし、北朝鮮による日本人拉致はまったく了解不能である。金正日氏が北朝鮮の拉致を白状したとき、北朝鮮外務省アジア局の朴龍淵局長は「いくら敵対国家の公民であるとしても何も罪もない公民を拉致した行為は正当化できない」と語った。
戦後、日本と北朝鮮がいつ敵対国家となったのか? 北朝鮮が勝手にどう定義しているかは別として、国際的にはまったくそのようには認識されていない。北朝鮮にとって日本は準交戦国でもなく、係争国でもなく、支配・被支配の関係でもない。あるとすれば、日本がコメ支援国家で、北朝鮮が被援助国であったということであり、互いに戦後処理が成されていないという点で、これから国交正常化を通して関係を持とうという段階にしかなかった。
拉致事件は起こるべくして起こった事件ではないのである。金正日氏の犯罪行為が、日本人に対する憎悪や復讐心に目的と動機があったとすれば、また話は違ってくるが、それでもない。敵対関係国である韓国への潜入工作のため、無関係の国に侵入し、無関係の国の民を生け捕りにし生け贄にしたにすぎないのだ。そんな金正日氏の前代未聞の犯罪と、朝鮮民族の植民地被害の問題の間には、何の因果関係もない。
拉致問題を「従軍慰安婦問題」と相殺させようとする北朝鮮の思惑が見える。北朝鮮は今、米国のテロ支援国家リストからの除外を執拗に求めている。米国が北朝鮮をこのリストに入れた理由の一つに拉致問題があったことを忘れてはなるまい。
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2013-10-29 11:02
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