2013年10月28日16時40分
11月3日、熱田神宮(名古屋市)~伊勢神宮(三重県)の106・8キロを学生が駆け抜ける。第45回全日本大学駅伝対校選手権大会(朝日新聞社など主催、JAバンク特別協賛)で選手を先導するのは愛知、三重両県警の白バイ隊員6人だ。「選手が全力を出せるように支えたい」と意気込む。
スタートから三重県境まで先導するのは愛知県警第1交通機動隊の小松浩之巡査長(30)と伊藤公一巡査長(28)だ。業務実績や運転技能が評価され、71人の中から選ばれた。
2人とも「憧れていた」という駅伝の先導は初めて。小松さんは「小さいときに駅伝を見て、白バイ隊員になりたいと思った」。伊藤さんは「先導は白バイ隊員の花形。選手を安全に先導し、交通安全の重要性を示すために、凜(りん)とした姿を見せたい」と話した。
2人は、先輩にコツを教えてもらい、コースの下見をしながら、イメージトレーニングをしている。
サイドミラーに2本の横線を書き、その間に選手が入るよう、時速約20キロで走行し、等間隔を保つ。ミラーに映る選手が小さくなっても大きくなってもだめだという。小松さんは「半クラッチやフットブレーキなどを使い、きめ細かな運転で選手がいいタイムを出せるように先導したい」と話した。(土舘聡一)
三重県内は、三重県警交通機動隊員の4人の巡査長が担当する。木曽岬町から津市上浜町の第5中継点までは、中根将史さん(32)と増田明子さん(25)。それ以降、ゴールまでは八木友之さん(31)が務める。3人とも初めてだ。
八木さんと同じ区間を先導する中西康隆さん(32)は2回目で、「責任のある仕事だけど緊張しないように」と、3人に助言する。
増田さんは小学生のとき、テレビで大学駅伝を見て白バイ隊員に憧れた。白バイの全国大会に出場した。「女性の白バイ隊員として精いっぱい頑張りたい」
父も白バイ隊員だった中根さんは、1月に長男が生まれた。中西さんは10月21日に、長女が誕生したばかり。2人は「子どもが大きくなったら、『お父さんは白バイに乗って先導役もしたんだぞ』と自慢したい」と口をそろえる。
八木さんは県警音楽隊で、トランペットを担当する。「選手は雨の日も風の日も一生懸命に練習している。選手が全力を出せるようにしっかりサポートしたい」と語った。(後藤一也)
朝日新聞名古屋編集局
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