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28日午前3時5分ごろ、岐阜県岐南町の町道で、近くの笠松競馬場から逃げ出した競走馬が走行中の軽乗用車と衝突した。軽乗用車は弾みで対向車とぶつかり、軽乗用車を運転していた同県山県市のトラック運転手・恩田義雄さん(64)が頭を強く打ち、病院で死亡。競走馬も即死した。競馬場を管理する岐阜県地方競馬組合によると、競走馬が脱走したのは今年で4回目だった。
地方競馬組合によると、2歳牝馬のコスモビジョン(体重約430キロ)=写真=が場内のコースで調教されていた際、突然暴れ出した。騎手を振り落として門から場外へ脱走したという。
事故現場は同県笠松町の笠松競馬場から東へ約300メートル。岐阜羽島署によると、コスモビジョンと軽乗用車は正面衝突した。その衝撃で軽乗用車は対向車ともぶつかった。軽乗用車はフロント部分が大破した。運転していた恩田さんは、頭を強く打ち、病院で死亡。コスモビジョンも、胸から首にかけて大きなダメージを負い、死んだ。対向車は、バンパーとフロントが破損した。同署は「車の状態を見る限り、(対向車ではなく)馬との衝突の衝撃の方が大きいようだ」としている。対向車を運転していた男性にけがはない。
同競馬場では、競走馬の脱走事故は今年だけで4回目。地方競馬組合によると、2月は逃げた馬が車と衝突して負傷し、安楽死処分となった。3月には衝突された車の運転手が右手を負傷。4月には、レース出走直前の馬が脱走し、約10キロ暴走したが、被害はなかった。
過去の事故を受け、競馬場はコースから場外までの経路をS字状にしたり、段差を付けたり、脱走防止用の柵を高くするなどの対策を講じていたが、再発を防げなかった。同署では、管理体制に問題がなかったか調べている。
地方競馬組合によると、放馬した際には警報機が鳴り、赤色灯が点灯するが、脱走防止用の柵は開放したままだった。脇に常駐するはずの警備員も待機室にいたため、柵の閉鎖が間に合わなかったという。警備員は、組合の聞き取り調査に「日報を書いていた。(警報機の音などは)聞こえなかった」と釈明している。尾藤良博事務局長は「被害者には謝罪の念でいっぱいだ。もう一度、管理体制に万全を期したい」と話している。
コスモビジョンは7月に中央競馬でデビュー、3戦していずれも着外。9月に同競馬場に移籍した。移籍後は3戦して1着1回、3着が2回だった。母方の祖母ロスマリヌスの弟は、2002年の皐月賞馬のノーリーズンという血統だった。
(2013年10月29日06時03分 スポーツ報知)
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