フェニックスリーグ・LG戦に登板した松田。次は台湾戦で快投するぞ(撮影・白鳥恵)【拡大】
小久保ジャパン入りを自ら祝福する投球だ。肌寒い本州とは異なり、九州・宮崎ならではの強い日差しが松田の輝きを一層増した。
「侍ジャパンに選出されたことは非常に光栄でうれしく思います。選ばれたからにはチームの勝利に貢献できるよう頑張りたい思います」
フェニックスリーグ最終戦。韓国・LGを相手に九回から5番手で登板した。左飛、遊ゴロ、空振り三振で三者凡退。最後の打者は、平田2軍監督の指示により、オール直球。最速148キロと持ち味を披露し、充実の日々を終えて空路帰阪した。
今季、松田は高卒2年目ながら27試合に登板し、1勝2敗、防御率4・25。投球スタイルや風貌から“球児2世”とも呼ばれるようになったが、シーズン終盤に調子を落とし、クライマックスシリーズでは出場選手登録されなかった。「1年を通して1軍で活躍する」。これが松田の目標だ。来季は勝ちパターンのセットアッパー、いや虎の守護神へ。その前に日本代表で経験をつみたい。
球団関係者によると侍ジャパンの候補として当初、阪神からは秋山や今成らもリストアップされていたが、最終的に松田だけが選出された。この時期は、体の疲労回復も大事だが、それよりも日の丸の重圧を味わい、来季への糧とする。
「この経験を必ず来シーズンへ生かしたいと思います」
松田もジャパンのメンバーに選ばれたことに感激だ。まずは台湾遠征。小久保監督に猛アピールする。
(紙面から)