伊藤隼はフェニックスリーグ最終戦で一発。3年目の来季を飛躍の年とする(撮影・白鳥恵)【拡大】
宮崎の空にきれいな放物線を描いた。来季につながる決意の一打。来季3年目の伊藤隼がフェニックスリーグ最終戦で初アーチを放った。
「(感触は)ホームランだったんでよかったんじゃないですか。最後の2、3日くらいは内容も良かったんでこれでいこうかなというのも見えてきた」
五回無死一塁で打席に入ると、カウント2-1からだ。スライダーを完璧にとらえた打球は左翼方向へと伸び、柵を越えた。
「感覚的なモノですが、タイミングの取り方だとか、踏み込み方だとかを試して、こういう形でいこうというのが見えたし、自分の理想も同じ方向なので、キャンプで、数を多くこなして詰めていきたい」
ラストゲームで、確かな感触を手にした。フェニックスリーグは14試合で打率・293、1本塁打、4打点。7試合連続安打で終えた。
2012年にドラフト1位で入団し、即戦力ルーキーと期待されたが、22試合に出場しただけ。今季も加入した福留のけがなどで再三、チャンスをもらいながら1軍出場は30試合(打率・145、1本塁打、4打点)だった。