練習する阪神・大和=甲子園(撮影・山下香)【拡大】
小技、快足が売りの大和。最大の武器は、その足だ。となれば、狙うタイトルは1つ。2014年は、盗塁王を全力で奪いにいく。
「もちろん、(盗塁王という)タイトルはほしい。獲れるということはそれなりの数を走っているということですし、それだけ塁にも出ているということ。すべての面でプラスになる」
今季は自己最多となる19盗塁をマークした。リーグトップとなった丸(広島)の29盗塁には遠く及ばなかったが、今年は右手第5中手骨骨折などで2度も戦線を離脱し、104試合出場にとどまり、打率・273、21打点だった。フルシーズンで活躍をすれば、目標は夢ではなくなる。
現在、背番号「0」の50メートル走のタイムは6秒0。今オフのテーマは盗塁の技術向上だ。その1つがスライディング。「もっと(ベースの)近場で滑って(審判に)速く見せるとか。赤星さんもスライディングのこととか気にしてました。『近場でやる』と」。
阪神は2005年の赤星憲広氏(60盗塁=現野球評論家)を最後に、盗塁王は出ていない。足の速さは天性の才能-。大和は打って守って、走って和田虎を9年ぶりのリーグ優勝へと導いてみせる。(西垣戸 理大)
(紙面から)