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【大相撲】

大砂嵐が最速新入幕 九州場所番付発表

2013年10月29日 紙面から

 日本相撲協会は28日、九州場所の新番付を発表した。エジプト出身でアフリカ大陸から初の力士になった大砂嵐(21)=大嶽=が新入幕を果たした。初土俵から所要10場所での昇進は、年6場所制となった1958年以降では常幸龍の9場所に次ぐスピード出世(幕下付け出しは除く)。外国出身では、琴欧州(現琴欧洲)と阿覧の11場所を抜いて最速となった。横綱白鵬(28)=宮城野=が4場所続けて東に座り、大関では稀勢の里が6場所連続の東正位。左太ももを痛めて9月の秋場所を途中休場した琴欧洲は、7度目のかど番となる。再入幕は旭秀鵬ただ一人。

 アフリカ大陸出身で初の新入幕を果たした大砂嵐が来年4月から「大学生」になる。28日、福岡市内のホテルで九州場所の番付発表の会見があり、師匠の大嶽親方(元十両大竜)が「来春から東京国際大学(埼玉県川越市)に通って日本の文化や歴史を勉強することになる。すごくいいことだ」と話した。

 受験して正規の学生になるわけではなく社会人などに対して大学が開設している授業の一部を聴講する形になりそうだ。大嶽親方は「地方場所や巡業に出ているときは無理。年間で限られた回数になるだろう」と説明したが、大砂嵐は「日本のこと全部に興味がある」と意欲満々。同大からは今回の新入幕を祝福し、化粧まわしが贈呈されることも決まっている。

 初土俵(幕下付け出しを除く)から所要10場所での新入幕は外国出身力士では琴欧州(現大関琴欧洲)、阿覧の11場所を上回る最速のスピード出世。「もう少しゆっくりでも良かった。ちょっと緊張。幕内はレベルが高い」と気持ちを引き締めながらも「私には横綱になる夢がある。頑張ります」と胸を張った。

 九州場所の宿舎は金印が発見された博多湾に浮かぶ志賀島にあり、市営渡船が会場近くを結んでいる。「場所中は毎日、船で通います」と船での場所入りも宣言した。 (竹尾和久)

 

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