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【プロ野球】

シリーズ男・杉内が先発 2年分の思い込める

2013年10月29日 紙面から

キャッチボールで汗を流す巨人・杉内=東京ドームで(浅井慶撮影)

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 「日本シリーズ男」が帰ってきた。巨人移籍後初の頂上決戦に臨む杉内だ。ダイエー時代の2003年に最高殊勲選手(MVP)賞、ソフトバンク時代の11年に優秀選手賞を獲得。通算で4戦3勝、防御率0・61と抜群の成績を残しており、「楽しみ。緊張はするけどね」と余裕の笑みを浮かべた。好相性の舞台にかける思いは人一倍強い。昨季は左肩の違和感でシーズン後半を棒に振り、ポストシーズンは登板なし。移籍1年目でリーグ優勝に大きく貢献したが、日本一への道半ばでチームを離れた後悔の念は今も残る。「昨年投げられなかったんでね。チームが勝てるように投げたい」と2年分の思いをボールに込める。

 経験豊富なだけに、シリーズ独特の雰囲気への対処法はお手の物だ。「ちょっと緊張感が違う気もする。大事なのは普段通り投げること。それが無理でも、自分が今できることをやるしかない」。背伸びも萎縮もせず、マイペースを貫くことが好結果を生む秘訣(ひけつ)のようだ。

 1勝1敗のタイに追いつかれて迎える本拠地初戦。「流れが向こうにいきつつあるので、それを止めたい。勝てば、またこっちに流れが来る。そういうピッチングができれば」。チャンピオンフラッグの行方を左右する第3戦。先発マウンドを託すのに、これほど頼もしい男もいまい。 (小林孝一郎)

 

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