東スポWeb 10月28日(月)20時4分配信
やはり心にずっと引っかかっていたということか。2年ぶり2度目の沢村賞選出が決まった楽天・田中将大投手(24)が28日、都内のホテルで会見に臨み、夏の甲子園決勝で早実・斎藤佑樹(日本ハム)に敗れた“あのシーン”について触れた。
会見では今季最も印象深かった試合に、自身が初の胴上げ投手となった9月26日の西武戦を挙げ「優勝の瞬間、自分がマウンドにいられると思っていなかったので最初に『抑えで行くぞ』と言われた時はびっくりしましたけど、あの場にいられたことはすごく感慨深い」と語った。
続けて「今までは散々甲子園の決勝で空振り三振しているところばかり使われてきたので(リーグ)優勝の瞬間、また新しい1ページができてよかった」とも。
本来であれば自身が主役となるはずだった2006年夏の全国高校野球選手権大会決勝。しかし、延長引き分け再試合の末、スポットライトの中心にいたのは青いハンカチでさわやかに額の汗を拭う早実・斎藤だった。
それ以来、プロで圧倒的な実績を積み重ねても、自身が最後の打者となったあの映像から逃れることはできなかった。
だが、西武・栗山、浅村を渾身のストレート8球で連続三振に斬り、歓喜のガッツポーズを決めたリーグ優勝の瞬間が、田中を“呪縛”から解放してくれたということか。
すでにプロでは圧倒的な差がついた。にもかかわらず、田中にとっては、あの優勝シーンを味わえたことで、ようやく佑ちゃんから“卒業”できたということなのかもしれない。
最終更新:10月28日(月)20時9分
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