(会見後半の質疑応答は別記事を予定しています。)
みのもんた氏、報道陣が待ち構える中に右手より入場しまず小さく会釈、
会場中央に移り長いお辞儀をする中、フラッシュの嵐がいつまでも続く。
しばらくして会見が始まる。
私のことで大変世間をお騒がせしました。
誠に申し訳ございません。(深く頭を下げる。)
私の次男が窃盗未遂ということで警察の取調べを受け、
いろいろな分野の方から取材を申し込まれました。
事が事だけに最終的な結論が出てからお話をした方がいいのではないかと言う
私個人の思いで、あらゆる取材にお断りを入れてまいりました。
その間約二ヶ月、事が刑事事件ということで報道番組への出演を
自粛という形を取らせていただいておりました。
私の気持ちの中に「なんでこんなことが起きたのか」なかなか整理が付きませんでした。
30過ぎた、家庭を持った、仕事をもった社会人である我が子。
なんでという気持ちが大変強くございました。
しかし2週間3週間4週間と経つうちに、
私の気持ちの中に少しずつではありますが思いの変化が出てまいりました。
自宅に引きこもりのような状態の中でいろいろ考えたり、
時間の許すままに書斎の整理をしてみたり、本棚の整理をしてみたり、
無為な時間を過ごす日々でございました。
そんな中で、「何であの馬鹿息子が」という気持ちが、
一体俺はどうしたらいいんだという迷いも生じてまいりました。
捜査の一定の結末が出るまでという、そういう思いで過ごしておりましたが、
女房と懸命に育ててきて社会に送り出したはずなのに、
何かが狂っていたのか、どこかがおかしかったのかと、
そんな思いが強くなりました。
確かにあの子は私の子です。
しかし、成人して大人になって社会人になったはずなのに家庭をもったはずなのに、
こんなことをしでかす、どこかが子育ての中で何か間違っていたんじゃないのかな
不完全な形で世の中に送り出してしまったのか、
だとしたら父親としての責任があるなと思い至りました。
親子の縁は切れない、間違いなく我が子だ、
どこかが狂って社会に送り出したのだ
その責任は父親である私にあります。申し訳ありません。
彼は職を失い厳しい社会の批判に晒され、苦しい日々を送っているものと思います。
多くのものを彼は失いました。苦しんでいると思います。
親としての責任を感じたときに、私はどうやってその親の責任を取るべきなのか、
必至に考えました。
事が一段落するまであらゆる一切の取材に答えず沈黙を、
そのうち、「なんで?なぜ黙ってる?なぜ答えられないんだ?」
いろんな思いが私のところに届くようになりました。
私も苦しみました。
本人が多くのものを失い苦しみ、私にとって自分では天職と思っていた喋る世界。
それも、報道に関する番組を司会進行ときには言いたいことをいい、
ときには着るべきところをきり時にはだめ時にはよしと
自分なりの流儀で進めてまいりましたが、
一番私にとって苦しい喋るという世界、報道という番組から
降りるということが私にとって一番苦しくてきつい判断でした。
でも、同義的にも父親としての責任を感じたならば、
私も自分にとって一番辛い道を選ぼうと思いました。
TBSさんには大変ご迷惑をおかけ致しました。
しかし私の気持ちを汲んでくれました。
秘密のケンミンSHOWの読売テレビさんにも降板を申し入れました。
社長編成から「バラエティーだからというわけではない、
貴方の喋り、貴方の進行、どうぞ続けて頂きたい」嬉しかったです。
そして私のふるさと、ラジオの文化放送も
ナショナルスポンサーが二社、辞退をしてきた。
でも、喋るということにおける、みのさん、喋るという世界の中で、
生き様を見せてくれと言われ、今日も生放送してまいりました。
しかし、放送の中で今日この記者会見で思いのたけを述べると
それもラジオで言わせていただきました。
正直に申し上げます。
同義的な親の責任を私は非常に感じました。
と同時に同義的な責任を感じた親はどう責任を取るべきか。
答えは自分にとって苦しい道を選んでみようと思いました。
これから大いに、大いにマスコミの世界でもこの問題を
議論していただきたいと思います。
私はやはり、喋るという世界をこれからも命がけで追求していきたいと思っております。
一体自分はどこまで立ち直れるのか、どこまで強い男になれるのか。
挑戦もしてみたいと思います。
これから先どこまで場が与えられるか分かりません。与えられないかもしれない。
もし場を与えられたら、私は更に自分を磨いてみたいなと
更に自分を突き詰めてみたいなと、そう思いました。
今日は思いっきり皆さんとお話がしたいと思いました。
私は、「喋る仕事が天職だ?何を言ってるんだ?」という方もいらっしゃるでしょう。
でも私はそう思っています。
それともう一つお詫びをしなければならないことがあります。
この二ヶ月あまり、たくさんの方が取材に来てくれました、
たくさんの方が声をかけてくれました。
しかし私の気持ちの中に事が一件落着したら、そうしたらという気持ちがありました。
時には無視することもありました。
雨の中風の中、私に「一言」!、懸命に声をかけて下さった記者の皆さんに
それを無視する形を取ったことをお詫びします。
今の正直な私の気持ちです。
以上です。
(会見後半の質疑応答は別記事を予定しています。)
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