ザ・サイン
テーマ:ブログ現在、漫画って毎月800タイトルくらい出てるんですって。
たくさん出ていることくらいは知っていましたが、800とか行ってるとは思わず。
そりゃあ、毎日ジュンク堂行っても必ず何かしら新しいのがあるわけだよなあ……。
で、今日も漫画買ったら、
の本が著者直筆サイン本だった。
普通の本屋で普通に棚に並んでいる本に、「著者直筆サイン付き!」とかあると大抵著者のサインが描かれたコピー用紙が挟まれているだけなので、本当にサイン本でびっくりしました。
で、それで思い出した話があるんです。
というかすでに書いたことがあるかもしれませんけど!
もう何年も前の話なんですが、古い知人と会うついでにとある作家さんのサイン会の列に並んでみたりして。
で、そん時にサイン書いてもらったんですよ。
支倉凍砂の名前で。
しかも、デビュー前。
事前に自分の名前書いて作家さんにお渡しするシステムになってたんですが、私がこの珍妙奇天烈なペンネームをしたためてお渡ししたところ、しばしの間がありました。
某作家さん「あの……これはなんとお読みするのでしょうか?」
私「はせくらいすなです!」
某作家さん、紙と私の顔を二度くらい往復して、
某作家さん「ご本名なんですか? めずらしいですねー(´・ω・) 」
私「いいえ! ペンネームです!」(注:デビュー前。というかデビューしてたって知ってる可能性は低い)
某作家さん「……は、はあ、なるほど。(;;´・ω・) 」
その後は超速でサイン書いていただきました。
ありがとうございました!
デビューした後でも恥ずかしいこのペンネームなのに、デビュー前ですからね!
ちなみに、直木賞作家さんです。
今となってはいい思い出。
そういやペンネームと言えば、以前不動産屋でこんなやり取りがありました。
不動産屋さん「ええーと、家主さんにご説明するところで、○○さん(私の本名)の収入証明をいただきたいのですが」
私「あ、はい。これです」(出版社から年度末に送られてくる、その年の印税を全部まとめた支払い調書というのがある)
不動産屋さん「はい、これですね。ええーと……(そして沈黙)」
私「……なにか不備がありましたか?」
不動産屋さん、顔をあげて、申し訳なさそうにこう言いました。
不動産屋さん「この支倉凍砂と、○○さんが同一人物であることを証明する書類と言うのはなにかありますか?」
なんと、印税の支払い調書はペンネームだけの記載だったのです!
私「ははは、そんなの簡単ですよ。だって私は支倉凍砂なんですから。ですから、それを証明する書類は……あれ。いえ、だって私が支倉凍砂というのは明らかで……あれ……おかしいな……そんなこと簡単なはずなんですが……いや、ちょっとまってください……ええーと……」
不動産屋さん「(;;;´・ω・) 」
私「……どうやって証明するんですかね(゚Д゚;;;)」
不動産屋さん「どうしましょう(;;;´・ω・) 」
しばし沈黙して、私がおもむろに言った言葉。
私「インタビューに写真とかあるんですけど……」
不動産屋さん「厳しいですね(;;;´・ω・) 」
私「(:D)| ̄|_」
結局、出版社との出版契約書で証明したような気がする。
まるで身分証明書を請求するために住民票が必要なのに、その住民票をもらうために身分証明書の提示を求められるようなもどかしさだった。
ペンネームと本人が同じことの証明は、仕事場の作家さんもたまに遭遇して困惑する問題らしいです。
私は誰なのかなんて自明なのに説明できないなんて!
そんな話。
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