OPCW:「シリアが兵器の場所・種類を正式申告」と発表
毎日新聞 2013年10月27日 22時27分
【ブリュッセル斎藤義彦】化学兵器禁止機関(OPCW)は27日、シリア政府が24日に化学兵器の種類や場所などを正式に申告したと発表した。また、シリアは廃棄計画の概要も提出した。OPCWの決定機関、執行理事会は議決で27日までの提出を求めていたが、シリア政府は順守した。議決は23ある化学兵器関連施設のすべての査察を27日までに終了するよう求めており、国連とOPCWの合同査察チームは同日も査察を続行している模様だ。
OPCWによると、申告は、化学兵器や生産・加工施設の種類や場所、量を特定するもの。シリアは既に9月に概要をOPCWに提出しており、24日は化学兵器禁止条約の求める形式で正式に提出した。OPCWは「申告はすべての化学兵器を計画的に廃棄する基礎になる」としている。
OPCWは廃棄計画の概要については「コメントできない」としている。執行理事会の議決では、11月15日までに、正式な廃棄計画を決める。