原発汚染水:排水路ルートの変更検討 出口を港湾内に
毎日新聞 2013年10月28日 21時00分
東京電力福島第1原発の汚染水問題で、東電は28日、港湾外の海につながっている排水路から放射性物質を含む水が流出しているとして、排水路ルートの変更を検討していることを明らかにした。出口を港湾内に移し、外海への影響を抑える。
汚染水をめぐっては、8月に貯蔵タンクから300トンが漏れ、排水路経由で港湾外の海に流出。今月27日も出口から約150メートル地点で採取した水からベータ線を出す放射性物質が1100ベクレル検出され、環境影響が依然として懸念されている。
このほか、排水路内に開閉可能なせきを設置することも検討中で、福島第1原発の小野明所長は「いろいろな対策を講じ住民の心配を軽減したい」と語った。【鳥井真平】