青森県青森市の庁舎建て替え問題で、市と議会、市民の3者による初の意見交換会が21日夜、同市の複合商業施設「アウガ」で開かれた。
鹿内博市長ら市幹部と市議、青森商工会議所青年部の計23人が出席。市民約130人が見守った。鹿内市長は庁舎整備基本計画や策定までの経緯を説明し、「建設地や財源について検討を重ね、十分に説明してきた」と理解を求めた。
大矢保議員(自民党新青会)は庁舎建設工事の入札中止が続いた秋田市の例を挙げ、「工事資材や人件費の高騰で、建設費は1.3倍ぐらいになっている。市の計画は古く、財源を再検討しなければ」と批判した。
青年部の西秀記さんは建設地について「中心市街地やJR青森駅などと一体で考えるべきだ。最もふさわしい場所の検討が必要だ」と訴えた。
庁舎建て替えをめぐっては、前回の市議会定例会で、関連議案が継続審査となっている。