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2013年10月17日(木) 東奥日報 ニュース



■ 奥入瀬渓流利活用検討委が発足

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三村知事(中央)らが出席した、検討委の第1回会合。奥入瀬渓流の自然保護と観光利用の両立を目指し、青ぶな山バイパスと国道102号の活用策の協議を始めた
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 十和田市の国道103号青ぶな山バイパス整備が2013年度から新規の国直轄事業となったことを受け、奥入瀬渓流利活用検討委員会が17日、発足した。渓流沿いの国道102号の継続的な交通規制を検討し、奥入瀬、青ぶな山両バイパスを迂回(うかい)路として活用するなど、十和田湖・奥入瀬地区の自然保護と観光利用の両立に向けた方策の協議に乗り出した。

 国土交通省と県が設置した検討委は交通計画や環境保護の学識者、県内の経済、観光団体などで構成し、三村申吾知事や小山田久十和田市長らもオブザーバーとして参加。17日、青森市のラ・プラス青い森で開いた第1回会合で、委員長に筑波大学大学院の石田東生教授を選任した。

 奥入瀬渓流沿いの国道102号は、休日や観光シーズンにマイカーや観光バスで混雑。環境保全や渋滞解消が課題になっており、現在は渓流区間(惣辺交差点─子ノ口交差点)で10月下旬の休日にマイカーの交通規制が施行されている。青ぶな山バイパスが完成すれば、現在よりも安全に通行できる迂回路として活用が可能になる。

 会合で委員からは、渓流沿いの継続的な交通規制の在り方として「国道102号は道路幅が狭いので車を一方通行にすればゆとりが出てくるのではないか」「バイパスが完成すれば、車を通行止めにするなど大胆なことも可能になる」という意見があった一方、「お年寄りなど歩くのが大変な観光客のことも考えるべきだ」などの意見が出た。

 検討委は今後、交通規制期間や規制対象車種、代替交通の運営などについて検討を重ねる。また、観光客の減少傾向が続いている十和田湖・奥入瀬地区のPR方法も協議する。実務者レベルの部会を2回程度開いた後、年度内に再度委員らによる会合を開く予定。

 国は13年度予算に青ぶな山バイパスの地質調査費など5千万円を計上。完成時期は未定で、県によると総事業費は概算で約230億円。

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