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【プロ野球】

原監督が微妙判定に抗議

2013年10月28日 紙面から

一、三塁、藤田の適時内野安打の判定について、塁審(右)に抗議する原監督=Kスタ宮城 

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◇日本シリーズ<第2戦> 楽天2−1巨人

 1点が重くのしかかった。前夜(26日)は思い通りの快勝だった巨人。しかし、第2戦は逆の展開に沈んだ。楽天のエース・田中から奪った得点は8回の寺内のソロ弾による1点のみ。9回の攻撃が三者凡退で終わったのを見届けた原監督はすぐにベンチ裏へ消えた。

 「もう一本というところがなかなか、出ませんでしたね」。試合後会見で普段以上の渋い表情をみせた原監督。憤まんやる方ないのは、1点差で惜敗したからだけではない。微妙な判定で2点目を失ったからだった。

 7回2死一、三塁。2番の藤田がたたきつけたゴロをキャッチした二塁の寺内が一塁へ送球。ピンチ脱出かと思って手をたたいた直後、指揮官の顔色が変わった。判定はセーフ。原監督は血相を変えて一塁へ走りジャッジを下した森一塁塁審に詰め寄った。

 「アウトじゃないか!!」。指揮官は珍しく、声を荒らげて抗議した。しかし、ヘッドスライディングした藤田の左手が早くベースについたと判断した森塁審のジャッジは変わらず、楽天に2点目が入った。その直後のイニングに1点差に追い上げただけに、試合後も納得できない表情。「もう、そのことはノーコメントだね」と吐き捨てた。

 もっとも、指揮官にフラストレーションがたまったのは打線が低調のままで終わったことにも原因がある。放った安打はわずかに3本。4回と6回は三塁に走者を進めながらもあと1本が出ず、田中の引き立て役になってしまった。Kスタ宮城での2試合で挙げた得点は計3点。得点力不足が気にかかる原監督。チームにムチを入れることを独特の表現で宣言した。

 「東京に帰って、(ねじを)一巻き、二巻きした状態で戦います」。星は1勝1敗のタイ。悲観する状況ではない。しかも、第3戦からの3試合を戦うのは本拠地・東京ドーム。大声援をバックに原巨人が目指すのは楽天を圧倒しての勝利しかない。 (川越亮太)

 

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