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さて、本日は、2012年の米国大統領選挙について書いていきたいと思います。
ブログの欧州編・アジア編と共に読んで頂けると、今年１年どんな流れになるのか
少し、予測が出来るかもしれませんね♪

米国の大統領選挙のニュースが、いろいろ騒がしいですね。
2012年の経済にどんな影響を与えるのでしょうか？

まず米国の大統領選挙は、実質的には再選を狙う民主党の現職オバマ大統領と、共和党の候補者の争いとなりますね。
問題は、その共和党の候補者に有力者が不在のことなんです。

勝負の世界の言葉に、「勝負の９９％は、相手の自滅で決まる」という言葉があるが、共和党の候補者争いは、まさにそんな展開です。

これまでのところ、共和党の大統領候補者の支持率は、ロムニーから、ペリーへ、ペリーからケインへ、そして現在はギングリッチに移り変わってきています。

ロムニーは、前マサチューセッツ州の知事であり、ベイン・アンド・カンパニーのCEOでもあった。実績、資金力、組織力、そして共和党の中では最もバランスが良く、オバマに対抗できるのは、この候補者かと思われました。
しかし、ロムニーの人気は全く伸びていません。

この理由としては、ロムニーが大統領候補になるにあたり、従来の自分の主張を多々変更した点が一つ指摘されています。例えば中絶問題において、かっては女性の判断に任せるべきとしていたが、現在は「中絶は絶対反対」と共和党の支持を取り付けやすい主張に変えているし、同姓婚についても主張を翻し、憲法で禁止すべきと訴えています。こういう風見鶏的な行為を米国人は嫌うようです。そして、更に問題となるのは、同氏がモルモン教徒であるということです。米国ではモルモン教徒に対する強い嫌悪感を持つ人々が多いのは事実。そういうわけで、ロムニーの支持は伸びていません。

そこで注目されたのが、テキサス州知事のペリー氏。この人は生粋のテキサス人で、カウボーイを髣髴させ、保守的な米国人に愛されるキャラですね。しかし、ニューヨーカーなどは、テキサス州の人の事を、テキサス人などと呼び、米国人と区別することがよくあります。テキサス人は宇宙人のように理解できないという侮蔑を含んでいるようです。この人はとかく言動が過激で、演説すればするほど大統領にはふさわしくないという見方が強まりました。例えば、先のロムニーのモルモン教について、「あれはキリスト教ではない。カルトだ。」と発言し、大きな問題となりました。

そこで次にピザ・チェーン社長のケイン氏が有力視されます。分かりやすい論調とユーモラスな雰囲気がうけたわけだが、その後同氏にセクハラされたという従業員が相次いで訴えを起こし、ケイン氏は大統領選から退きました。

そこで現在はギングリッチ氏が注目されています。しかし彼は「フレディ・マックのギングリッチ」などと酷評されたように、元下院の議長でありながら、多額のコンサルティング料を得ていたことが問題視されています。

このように共和党候補者がまとまらない現状です。

そして今後のポイントとしては、

１月３日のアイオワ州党員集会と１月１０日のニューハンプシャー州の予備選挙です。この戦いは先陣であり、マスコミの注目も高く、上位に立った候補者はかなり有利になると言われています。

そして、次がスーパーチューズデイと呼ばれる「３月６日」。この日は各州の予備選挙が集中しています。その後も各州で順次選挙が続き、最終的に８月２７日から３０日にフロリダにおける共和党大会で候補者が決定します。

その後、１０月には共和党と民主党の大統領候補が討論会を行い、１１月６日の大統領選挙に突入します。