「いざとなったら、地方に移住すればいい」という「逃げ道」を持とう

2013/10/28


糸島に行って考えたこと。第5弾くらいの記事です。


「低コストで豊かな暮らし」は十分できる

「糸島シェアハウス」で見た「持続可能な暮らし」」で書いたとおり、彼らの暮らしは低コストかつ豊かな暮らしでした。

家賃も食費も、東京感覚からすると激安です。彼らや野菜、米、そばを育てており、猟師でもあるので、その気になれば「食費ゼロ」の生活もできてしまいます。普通に暮らすなら、家族三人(夫・妻・幼児)、年間100万円も現金があれば十分すぎるという感じ。50万円くらいでもいけるかも。


こういう低コストな暮らしが「実際に可能であること」を知ることって、とても大切だと思うのです。

東京での暮らしは正直、ぼくら世代にとってはキツすぎます。特に家賃負担。年収の30%が家賃に消えている人も少なくないでしょう。知り合いのワーキングカップルは、家賃に毎月15万円を費やしています。敷金礼金更新料考えると、年間200万円近いコストです。

東京で普通に暮らしていると、モノを「買う」のが当たり前なので、生活しているだけでお金が流出していきます。流出を補うためには、頑張って働く必要があります。そうして否応なく、消費社会に組み込まれていくのが都市の生活です。都市というのは、一度うつ病にでもなり、収入が途絶えてしまったら、すぐに貧困状態に陥ってもおかしくない空間です。


糸島シェアハウスのようなサステナブルな暮らしは、都市的な厳しい暮らしとは一線を画すものです。

相応の苦労はありますが、少なくとも「お金を稼がなくてはいけない」という圧力は都市よりも小さいです。なんせ年間100万円もあれば、家族三人とりあえずは生きていけるんですから。東京じゃ半年持ちませんよね。

語弊を承知でいえば、ぼくは糸島シェアハウスを見たことで「自分には逃げ道があること」を肌感覚レベルで知ることができました。「もしも、東京で稼げなくなったら、まぁ、地方に移住してのんびり暮らせばいいかな…」という精神的セーフティネットを得た、ということです。

お金を稼ぐ大切さ、楽しさも一応知っているので、しばらくは都市的な働き方も並行して行っていく予定です。が、「もしものとき」は、迷わず生活コストを下げて、のんびり生きようと考えています。体を壊してまで働くのはバカみたいですからねぇ。


都市的な暮らししか知らない人は、ぼくのような考え方はできないのでしょう。「稼がないといけない」収入の最低ラインは高く、それだけ無理を強いられることになります。

選択するか否かは別として、せめて「低コストで豊かな暮らしが可能であること」を知るだけでも、だいぶ働き方は変わるのではないでしょうか。失敗を恐れることも減り、結果的に成果も出しやすくなるでしょう。

それが可能であるのなら、大袈裟ではなく、日本人全員「糸島シェアハウス」を見学すべきだとすら思います。都市的、地方的、ふたつの価値観を知っておくのは、これからの時代「必須の教養」と言っても過言ではありません。


ぼくはまだまだ都市でやることがあるので、もうしばらく、こちらで頑張ります。フォロワー数もブログ読者数も、まだまだ伸ばせますからね。修行の期間は続きます。

でも、稼げなくなったらサクッと移住しますよ。無理して身体を壊したら本末転倒ですから。「逃げる」ための下調べ、人脈づくりにも時間を割いていきます。


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