NSA盗聴:「世界の指導者35人から」英紙報道
毎日新聞 2013年10月25日 10時12分(最終更新 10月25日 12時12分)
【ロンドン小倉孝保】英紙ガーディアン(電子版)は24日、米国家安全保障局(NSA)が2006年ごろ、世界の指導者35人の電話を盗聴していたと報じた。オバマ政権がメルケル独首相の電話を盗聴していた疑惑が浮上したばかり。米情報機関は以前から、世界の指導者をターゲットにして電話を盗聴していた可能性がある。
NSAによる広範な個人情報収集活動を暴露しスパイ活動などの罪で米司法当局に訴追され、ロシアに亡命した元中央情報局(CIA)職員のエドワード・スノーデン容疑者(30)が所持している資料(メモ)で判明した。
このメモは06年10月27日付で、大統領府や国務省、国防総省など米政府からNSAに対し、世界の指導者35人のものを含む200の電話番号が提供されたことが示されている。
この電話番号にはファクス、携帯電話、自宅電話などがあり、NSAがこの番号を基に世界の政治指導者や軍事指導者の電話を継続的に傍受していたとみられる。メモには指導者の具体的な名前は記載されていない。
メモが作成された時期はブッシュ前政権の2期目。