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事件
【原子の灯50年】(上)「廃炉技術」で日本が牽引 26日は日本が原子力発電に初めて成功してから半世紀
2013.10.25 23:14
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今年9月には国内で唯一稼働していた関西電力大飯原発(福井県)が停止した。再び「原発ゼロ」を迎え、再稼働の時期は見通せない。原子の灯はこのまま消えてしまうのか-。
「福島の事故は反省しなければならない。しかし今後の日本のエネルギーをどうしていくか、十分な議論がないまま、原発をやめてしまうのはどうか」
同じく東海村で試験炉に携わった福井大客員教授の柳原敏(63)はこう嘆く。柳原も昭和50年、「これからの日本を支えていくんだという意気込みがあった」と、熱い大志を抱き原子力の道に進んだ1人だ。
試験炉は51年に13年間にわたった運転を停止した。原発の“学舎”として、多くの技術者が原発の運転を習得し、その技術は全国の商用原発に生かされた。
「試験炉は運転停止で役目が終わったわけではなかった。それ以上に大事な意義があった。それが廃炉だ」と柳原はいう。
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試験炉の跡地から北東へわずか約500メートル。日本原子力発電東海原発の廃炉作業が平成13年から進んでいる。薄暗い古びた建物の中はひんやりとした空気が充満し、かすかに腐食した金属のにおいがする。
高さ25メートル、直径6メートルの巨大な円柱形の熱交換機をロボットが輪切りに切り刻んでいく。常時約80人が作業に当たっているが、廃炉完了は7年後だ。
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