阪急阪神ホテルズ(大阪市)がホテルのレストランなどでメニュー表示と異なる食材を使用していた問題で、同社の出崎弘社長は24日、大阪市内で問題公表後初めて記者会見し「信頼を裏切ったお客様に心よりおわび申し上げます」と謝罪した。一方で、原因は従業員の認識・知識不足にあるとして「偽装でなく誤表示」と強調した。
出崎社長は「信頼回復のめどが立つまで」20%の報酬減額、他の役員9人は6カ月間10%減額の処分とした。親会社の阪急阪神ホールディングスの角和夫社長も役員報酬の50%を自主返上する。メニュー表示をチェックする専門部署の新設など再発防止策も公表した。
出崎社長は「従業員が意図的に表示を偽って利益を得ようとした事実はない。誤表示と思っている」と説明。これまでの取材に、調理担当者が誤表示と知りながら放置したと同社が説明していた「芝海老(えび)とイカのクリスタル炒(いた)め」についても、出崎社長は「誤表示と認識していたという報告は受けていない」と強調した。
それ以外も「誤表示と知りながら放置した事例はなかった」とし、「従業員に法令順守に対する自覚が足りなかった。責任は放置した会社側にある」と述べた。
問題があったのは東京や京都、大阪、兵庫の8ホテルと1事業部の計23店舗。メニュー表記と異なる食材は47種類。提供期間は2006年3月~13年9月で、利用客は延べ7万8775人。同社は総額約1億1千万円の返金を見込んでおり、24日午前9時までに3480人分、計1022万円の返金に応じたという。
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