逆にほっとしているのが、当のタモリだという。芸能評論家の肥留間正明氏は「素人芸からここまでやってきて、これだけやれば悔いはないだろう。このジャンルでは、燃え尽きたのではないか。これからは、好きなタイプの番組をやるだけで、悠々自適に生きるのではないか」と話す。
司会者としての引き際を、みのもんた(69)と比較する向きもある。肥留間氏は「タモリは女性問題をはじめスキャンダルが全くない。みのは逆で、スキャンダルめいた話には事欠かなかった。それが息子の犯罪を機に火を噴いてしまった」と正反対と説明。
一番違うのは2人の背景だ。「タモリは『いいとも』で国民的芸能人となり、焦りも無理も必要がない。片や、みのは自分の会社を維持するため70歳を前にしてもギラギラして仕事をこなし、晩節を汚そうとしている。今の2人の違いは、ある意味でハングリー精神の差ではないか」(肥留間氏)
最終回に向け盛り上がっていく「いいとも」と、主が不在で迷走するみのの冠番組の幕引きも注目どころか。