ケネディ、豪州対決制す！！

　名古屋グランパスのＦＷジョシュア・ケネディ（３１）が２６日、大宮戦（２７日・豊田ス）での「豪州対決」への意欲を語った。大宮には豪州代表主将のＤＦニール（３５）が在籍し、同じ豪州代表のケネディが対戦相手としてニールと顔を合わせるのは初めて。ケネディが巨体同士の競り合いを制し、チームに勝利をもたらす。

　豪州を攻守で支える２人の直接対決がＪリーグで実現する。８月に大宮に加入したニールとの対戦を前に、ケネディは少年のような笑顔を浮かべた。「彼とはずっと代表で一緒にトレーニングしてきたけど、試合でマッチアップするのは初めて。楽しみだね」

　ケネディは０６年ドイツ、１０年南アフリカと２大会連続でＷ杯に出場中。一方のニールは９０年代から豪州代表に定着し、０６年からは主将を務めている。２人は数多くの修羅場をともにしてきた戦友だ。

　「彼には何といっても経験がある。それに体も強い」とケネディはニールの実力を誰よりも認めている。「彼に勝てるか？　そう願いたいね。いざとなったら永井に走ってもらうさ」。冗談を交えてニール攻略への意気込みを口にした。

　豪州代表の欧州遠征から戻ってすぐに迎えた前節の仙台戦（１９日）は不完全燃焼。後半途中からの出場でチャンスにからめなかったが、長距離移動の疲れは１週間でほぼ消えた。ケネディは「コンディションは上がってきた」と上昇の手応えを感じ取っている。

　ストイコビッチ監督は「ケネディの状態は良さそうだ。点を取ってほしい。目を覚ましてほしい」とエースらしい活躍に期待している。ケネディの摩天楼ヘッドがニールの頭上からネットを揺らせば、グランパスの７戦ぶり勝利が近づく。　（木村尚公）