【中韓サヨナラ…世界の親日国】意外と知られていないチリ、パラグアイなど南米諸国も (2/2ページ)

2013.10.27


チリ・イースター島から、「東日本大震災の復興のシンボルに」と寄贈されたモアイ像=宮城県南三陸町【拡大】

 日本のクレーン会社「タダノ」が92〜95年、無償で15体のモアイ像を修復した。このお礼としてチリがモアイ像の復刻を許可してできたのが日南海岸の7体のモアイである。南三陸町ではチリ大津波からの復興30年を記念し、1990年にチリの彫刻家に依頼したモアイ像を設置していた。

 これは東日本大震災で壊れてしまったが、「復興のシンボルにモアイ像の再建を」と望む南三陸町の熱意にチリ側が応え、イースター島で作られた本物のモアイ像が今年5月、町に寄贈されたのだ。

 「南米のへそ」と称されるパラグアイには、7000人の日系人がおり、超が付くほどの親日国だ。現在、同国の輸出の7割を占める大豆は、日系人農民が栽培に成功したものだ。パラグアイの大豆生産は今や世界第5位で、貴重な外貨獲得源になっている。

 駐日パラグアイ大使は2004年以来、2代続けて日系人である。南米移民というと、貧しい戦前に多かったと考えがちだが、意外なことに同国の日系人の多くは、1959年の日本との移住協定締結後に移住した人々なのである。国際会議や国際機関ではパラグアイは常に日本の立場を支持してくれている。 =おわり

 ■藤井厳喜(ふじい・げんき)  国際政治学者。1952年、東京都生まれ。早大政経学部卒業後、米ハーバード大学大学院で政治学博士課程を修了。ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員などを経て帰国。テレビやラジオで活躍する一方、銀行や証券会社の顧問、明治大学などで教鞭をとる。現在、拓殖大学客員教授。近著に「米中新冷戦、どうする日本」(PHP研究所)、「アングラマネー タックスヘイブンから見た世界経済入門」(幻冬舎新書)

 

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